美誠 新成人になっても「中身は“ザ・伊藤美誠”です」、変わらぬスタイルで金メダル獲り誓う

[ 2021年1月26日 05:30 ]

20歳の振り袖姿を披露した伊藤美誠(スターツ提供)
Photo By 提供写真

 卓球の東京五輪代表・伊藤美誠(20=スターツ)が25日、オンライン取材に応じ、振り袖姿を披露した。準優勝した全日本選手権出場で成人式に出られなかったため。新成人の誓いで、型にはまらない“ザ・伊藤美誠”のスタイル継続を宣言し、「五輪で金メダルを獲って、楽しんで20歳を終えたい」と目標を掲げた。2月末に再開される国際大会へ「ワクワクが止まらない」と試合が待ち遠しい様子だった。

 明るい伊藤がいつも以上に明るかった。振り袖に心が躍ったようだ。11日の成人式は、全日本選手権直前で出られなかったため、和柄デザインのウエアで大会に出たほど、着物に憧れていた。紫の晴れ着に身を包みながらのオンライン会見で、新成人の誓いをした。

 「成人ですけど、中身は“ザ・伊藤美誠”です。14、15歳の頃から変わっていないです。私らしいところを持っていけたら」

 世界最強の中国勢が恐れる型にはまらない戦術、“ザ・伊藤美誠”のスタイルを貫くことを改めて宣言した。どんな相手にも「こんなことをやってくんの?」と思われる変幻自在の攻めが理想だ。

 石川に逆転負けした17日の全日本選手権決勝は、「やることを固めてしまった」と反省が残った。その後2日は「おいしいものを食べて」気分転換。悔しさは残るものの「いろんな方をぎゃふんと言わせる強さを持ちたい」と前を見つめる。

 今後は2月末から再開される国際大会2試合に出場するためカタールへ向かう。「早く試合がしたい。ワクワクが止まらない」。3月8日からの2戦目では「楽しみ」と声を弾ませる水谷との混合ダブルスも控える。五輪で金メダルが期待されるコンビが、昨年3月以来の実戦に臨む。

 その後の国際大会は不透明ながら、仮に4月に中国で3試合開催されれば、中東から直行することになりそうだ。日本を2カ月近く離れる可能性もある。社会情勢が刻一刻と変わるものの、目標に向かって進むだけ。「五輪で金メダルを獲って、楽しんで20歳を終えたい」。記録にも記憶にも残る1年を目指す。

 ≪4度目の振り袖≫伊藤の振り袖の着用は「4度目」だそうだ。その中の1回が、スポニチとのコラボ。リオデジャネイロ五輪イヤーだった16年の元日付紙面で、赤の晴れ着姿を披露した。15歳だったあの時は団体の「銀メダル以上」を誓い、卓球史上最年少メダルとなる銅を獲得。5年がたち、日本のエースに成長した今、東京五輪ではシングルス、団体、混合の3種目で活躍が期待される。

 ≪憧れは吉田羊≫憧れの大人の女性を聞かれた伊藤は、女優の吉田羊を挙げた。「高校時代にかっこいい女性だなって」。かっこよさが20歳のテーマの一つのようだ。振り袖は紫を基調としたものを選んだ理由について「ラケットが紫で、紫にハマっているので」と説明。母・美乃りさんが成人式で身につけた衣装の一部を着用しており「そこが私的にはお気に入り」と声を弾ませた。

続きを表示

この記事のフォト

2021年1月26日のニュース