渡辺雄太が今季自己最多の9得点 オフェンス3本を含む5リバウンドも記録 FTは4本成功

[ 2021年1月26日 11:33 ]

ペイサーズのガード、マコネルをマークするラプターズの渡辺(AP)
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 NBAラプターズの渡辺雄太(26)が25日、敵地インディアナポリス(インディアナ州)で行われたペイサーズ戦で今季11回目の出場。16分のプレータイムでフィールドゴール(FG)を6本中2本(うち3点シュートは4本中1本)、フリースロー(FT)を4本すべて成功させ、今季自己最多の9得点と5リバウンド(うちオフェンス3本)をマークした。

 ラプターズは前日のこのカードでは107―102で勝っていたが、連戦となったこの日は114―129(前半60―70)で敗れて7勝10敗。最大14点差をつけられながた第3Qに同点、第4Q序盤で一時リードを奪ったが反撃もここまでだった。ラプターズはファイナルを制覇した2018年シーズンで10敗を喫したのは35試合目。昨季は31試合目だったが、苦戦が続く今季は17試合目で黒星が2ケタに到達した。

 それでも28―31で迎えた第1Qの残り1分12秒からコートに登場した渡辺は存在感を十二分にアピールした試合。第2Qの開始31秒にはペイサーズのシューティングガードで今季チーム5位の15・0得点を挙げているジェレミー・ラム(28=196センチ)との1対1からパスフェイクを入れたあとドライブを仕掛け、ジョージア出身のセンター、ゴガ・ビターゼ(21)の反則を誘って今季初めてフリースロー・ラインに立った。そして2本とも決めて2得点。後半の第3Qでは83―85だった7分28秒からコートに復帰し、8分51秒には右サイドでプルアップからの3点シュートをショットクロックぎりぎりでねじ込んでスコアは86―86となった。

 この時点で5得点となりこれは今季の自己最多(3得点が過去5回)。このクオーターの残り7・3秒にはカイル・ラウリー(34)がブロックされたシュートをゴール下でフォローして7得点目を記録した。終了直前のリバウンド争いでは、ペイサーズのエドモンド・サムナー(25)の反則を誘って再びフリースローを2本とも成功。マンツーマンだけでなく、変則ゾーン・ディフェンスでも「どこでも守れる」という重要な役割を果たしており、出場時間帯のチームスコアはマイナス8ながら、攻守両面で健闘した16分間だった。

 フォワードのパスカル・シアカム(26)が欠場したラプターズではフレッド・バンブリート(26)が25得点、ノーマン・パウエル(27)が24得点をマーク。つま先の故障から3試合ぶりに復帰したラウリーは12得点にとどまった。渡辺の11試合を終えての成績は平均2・4得点、3 ・1リバウンド。シュートの成功率はFGが25・8%、3点シュートは37・5%となっている。

 ペイサーズは今季3度目の連敗を免れて10勝7敗。ガードのマルコム・ブログドン(28)が36得点と9アシストを挙げてラプターズを振り切った。

 なおラプターズは27日に東地区優勝候補の一角、バックスと準本拠地としているタンパ(フロリダ州)で顔を合わせる。

 <渡辺の全オフェンス>

 ▼第1Q(出場1分12秒=無得点)
(1)11分37秒・右のコーナーから3点シュート=×
 ▼第2Q(出場4分49秒=2得点)
*31秒・フリースロー2本=〇〇
(2)1分15秒・ゴール下でシュートもビターゼにブロックされる=×
 ▼第3Q(出場4分32秒=7得点)
(3)8分51秒・右サイドから3点シュート=〇(アシスト・ジョンソン)
(4)9分22秒・左サイドから3点シュート=×
(5)11分53秒・ラウリーが外したシュートをゴール下でフォロー=〇
*12分59秒・フリースロー2本=〇〇
 ▼第4Q(出場5分9秒・無得点)
(6)4分4秒・右サイドから3点シュート=×

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