IOCバッハ会長、五輪“強行”発言 現役選手と不協和音…英国パラ陸上・リード「開催は非現実的」

[ 2021年1月26日 05:30 ]

IOCのバッハ会長(AP)
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 新型コロナウイルスの感染再拡大で今夏の東京五輪・パラリンピック開催に懐疑的な声が相次ぐ中、予定通りを強調する国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長(67)に現役アスリートから不信の声が上がった。12年ロンドン・パラリンピック陸上女子走り幅跳び銀メダリストのステファニー・リード(36=英国)が「正しくタイムリーな情報が必要」と訴えたと、24日付の英紙デーリー・テレグラフが報じた。

 バッハ会長は21日、共同通信のインタビューで「7月に開幕しないと信じる理由は何もない。プランB(代替案)もない」と明言。これに対してリードは「パンデミックの真っただ中にいるのは分かっているのに、声明文をそのまま受け止めるのは難しい。言葉は真実ではなく、五輪開催は非現実的であると誰もが理解しているからだ」と反発。コロナ下でも開催を可能にする具体策や代替案を示さないまま、ひたすら開催を強調するだけでは「アスリートとしてどちらが正しいのか分からない。イライラする」と不満を漏らした。

 23日には16年リオデジャネイロ五輪陸上女子棒高跳び金メダリストのエカテリニ・ステファニディ(30=ギリシャ)が、共同通信の取材に「五輪は開催されると信じている。中止より、たとえ無観客でも開催の方がいい」とコメント。昨年、開催反対を訴えて延期決定のきっかけをつくった選手が理解を示す一方で、開催側の発言が具体性に乏しく混乱を招いている。リードは「今年も中止の可能性があるのは分かっているけど、そんなことを考えながら毎日練習できない」とモチベーション維持の難しさを明かした。

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