昨年V宇田幸矢 初戦敗退の波乱 高2・鈴木笙に敗れる「思いきってプレーできなかった」

[ 2021年1月15日 13:55 ]

卓球 全日本選手権第5日 ( 2021年1月15日    大阪市・丸善インテックアリーナ大阪 )

<全日本卓球選手権 男子シングルス4回戦>昨年王者の宇田幸矢は高校生の鈴木笙に敗れてまさかの初戦敗退(撮影・北條 貴史)
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 男子シングルス4回戦で波乱が起きた。初戦として出場した前回優勝の第1シードの宇田幸矢(明大)が高校2年の鈴木笙(静岡学園高)に3―4(11―5、8―11、10―12、12―10、4―11、11―9、7―11)で敗れた。宇田は「自分のプレーが何もできずに試合が進んだ。本当に思いきってプレーができなかった」とがっくりとうなだれた。

 前回大会の決勝で対戦した張本智和(木下グループ)との再戦を目指していたが、思わぬところで足をすくわれた。相手の力を認めた上で「高校生なので思いきってきた。食らい付けずに弱気になってしまったし、自分のチキータからの展開も悪かった」と反省点を挙げた。

 万全の状態ではなかった。昨年3月に負った腰のけがの影響に加えてコロナ下もあり、半年間は本格的な練習ができなかった。「病院に行ったら疲労蓄積の疲労骨折みたいな感じでした」。昨年8月から練習を始めたが1日30分間に限定され、絶対的な練習量は不足していた。フィジカルの衰えを痛感していたため、全日本選手権に向けて追い込んできたが時間が足りなかった。今後に向けて「まずは世界ランキングを挙げる。そこに向けてレベルアップしたい」と前を向いた。

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