兄弟が別々の学校で花園出場 高原ブラザーズが家族の1勝挙げる

[ 2020年12月28日 05:30 ]

第100回全国高校ラグビー大会1回戦   日本航空石川61―3黒沢尻北、新田29―31城東 ( 2020年12月27日    花園ラグビー場 )

 兄弟が別々の学校で初戦を戦った。兄は日本航空石川(石川)のフッカー高原照英主将(3年)で、弟は新田(四国ブロック・愛媛)のフッカー高原治英(2年)。大阪市出身で、進路は北陸と四国に分かれた。兄弟は同じチームに進むことが多い中、珍しいケースだ。ともに第1グラウンドで“聖地”を実感したものの、結果は明暗が分かれた。

 最初に登場した弟は、城東にラスト1プレーで逆転された。その試合を、兄は前半途中までライブ配信で観戦。その後はウォーミングアップに集中し、自分の出番に向けてグラウンドへ移動する途中で結果を知った。

 「弟も出ていたので頑張ろうと思った」

 黒沢尻北(東北ブロック・岩手)の前に出るディフェンスに序盤は苦しんだものの、徐々に修正し、61―3で大勝した。

 コロナ禍で学校が休校中は、故郷で一緒に練習した。「大阪を出て今は家を離れている。家族の代表として弟の分も戦いたい」。家族の思いを背負って、兄は体を張り続ける。

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2020年12月28日のニュース