男子フリー125キロ級、田中 2位で連覇ならず 全日本レスリング

[ 2020年12月18日 05:30 ]

<天皇杯 全日本レスリング選手権・初日 男子フリー125キロ級決勝>山本(左)に場外へ押し出される田中(撮影・吉田 剛)
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 レスリングの全日本選手権第1日は17日、東京・駒沢体育館で行われ、男子フリースタイル125キロ級は来年3月のアジア五輪予選(中国・西安)代表の田中哲矢(28=自衛隊)が決勝で山本泰輝(24=同)に1―3で敗れ、2位だった。男子グレコローマン97キロ級で同代表の奈良勇太(24=警視庁)は準決勝で敗れて3位。今大会は新型コロナウイルス対策として、各階級8人までに絞って開催される。

 男子フリースタイル125キロ級で前回王者の田中は試合終盤に場外に2度押し出されて逆転負け。「場外際で焦りが出てしまった」と肩を落としたが、2位以内で代表が決まる五輪アジア予選に向けて「まだやれることがあると実感したのでプラスに捉えたい」と切り替えた。グレコローマン97キロ級の奈良は16年の98キロ級を含めて5連覇が懸かっていたが、初戦の準決勝で敗れ「国内で負けてしまうのはあり得ないこと」と失意の表情。「自分が五輪に出るんだという強い気持ちで取り組んでいきたい」と前を向いた。

 ≪来年2月アジア選手権に五輪代表派遣≫今大会は男子グレコローマンスタイル60キロ級の文田健一郎(25=ミキハウス)以外の五輪代表7人は出場を回避した。日本協会の西口茂樹強化本部長は来年2月のアジア選手権(カザフスタン)に五輪代表を派遣する方針を明かし「五輪に向けて外国人対策をやっているので、アジア選手権に合わせていきたい」と説明。この日の五輪アジア予選代表が敗れた結果には「今回でしっかり目を覚ましてもらいたい」と厳しかった。

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