白鵬は平幕・阿武咲に14番とって全勝に「いい汗かいた」 鶴竜はぶつかり稽古

[ 2020年12月18日 16:21 ]

<相撲・合同稽古初日>阿武咲(手前)に上手投げを決める白鵬(代表撮影)
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 11月場所後の横綱審議委員会で「注意」を決議された白鵬(35=宮城野部屋)と鶴竜(35=陸奥部屋)の両横綱が18日、東京都墨田区の両国国技館内の相撲教習所で行われた合同稽古に参加した。

 白鵬は平幕・阿武咲(24=阿武松部屋)と14番取って全勝。「当たりもあるし勢いもある」という理由で指名した押し相撲の相手をしっかり受け止めてから、投げ、寄りで圧倒した。最後はぶつかり稽古の要領で胸を出して土俵を割り「15番。14勝1敗」と笑いながら「自分なりに体をつくって、まあいい汗をかいたと思う。最後らへん、ちょっと温まって良くなってきた」と納得の様子だった。

 合同稽古は10月に続いての参加。前回は新大関の正代らと相撲を取ったが「自分の中では全く駄目だった」というように、右膝を再び痛める結果となった。右膝の状態は「前回に比べたらだいぶいい」と手応えを口にした。初場所(来年1月10日初日、両国国技館)で初の綱獲りに挑む大関・貴景勝(24=常盤山部屋)にはぶつかり稽古で胸を出し、3分間にわたって何度も転がした。

 一方の鶴竜は三役以下の申し合いの終了後、ぶつかり稽古で霧馬山(24=陸奥部屋)、逸ノ城(27=湊部屋)に胸を出したが、相撲は取らなかった。白鵬と同様に3場所連続休場中とあって、他の部屋の関取と対面するのは久しぶり。合同稽古の雰囲気を問われると「やっぱりそれから味わっていきたいなっていうのがあったので、良かった」と話した。

 部屋でも相撲を取る稽古は行っていないが「やっと本格的に体が動かせる状態になってきた」とあって、23日の合同稽古終了までには再開する予定だ。「いきなりはなかなか難しい面がある。しっかり体をつくって、やっていきたい。徐々に徐々に、一歩一歩進んでいきたい」と体の状況を見ながら稽古のペースを上げていく考えだ。

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2020年12月18日のニュース