柔道・高藤直寿 コロナ禍でも1割増し進化 五輪へ「人生全てを出し切る」

[ 2020年11月18日 20:04 ]

男子60キロ級代表の高藤
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 柔道の東京五輪男子60キロ級代表の高藤直寿(27=パーク24)が18日、オンライン取材に応じ、来夏に延期となった大舞台に向け「五輪は夢であり目標であり、人生全てを出し切る場だと思っている。(16年の)リオデジャネイロ五輪で金メダルを獲れなかった悔しさを晴らしたい」などと意気込みを語った。

 3月の五輪延期決定直後は「仕方ないという気持ちと、これからどうなるかという不安があった」。最大の懸念は代表が再選考になることだったが、4月に代表権が維持されることが決定。「柔道に関しては、試合に出れば金メダルと思っている。負けるとかいう不安は全くなかった」と豪語した。

 高藤は昨年11月のグランドスラム(GS)大阪大会決勝でライバルの永山竜樹を破り優勝。今年2月のGSデュッセルドルフ大会も制し、2大会連続の五輪代表を射止めた。自粛期間の約3カ月間は乱取りなどの本格的な練習ができなかったものの、7月ごろから再開。「技が増えて、受けも強くなっている。デュッセルドルフの時が10なら、今は11くらいの強さがあると思う」と進化に自信を示した。

 同じパーク24に所属する男子66キロ級の阿部一二三が、来月13日に同学年でライバルでもあった丸山城志郎(ミキハウス)との五輪代表決定戦に臨む。2人それぞれと練習する機会がある高藤は、「周りが試合ムードになっていない中で、あれだけ突き詰めてピリピリでできているのは凄い。道場で見ると、阿部も丸山もオーラが出ている」と驚嘆。1カ月を切った世紀の一戦を、同じ柔道家として心待ちにしている様子だった。

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2020年11月18日のニュース