ソフト女子日本代表、IT導入!上野も“新様式強化”来夏開催信じ「歩むべき道を進んでいくだけ」

[ 2020年11月18日 05:30 ]

キャッチボール中に笑顔を見せる上野(撮影・久冨木 修)
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 ソフトボール女子日本代表が17日、来年の東京五輪会場・横浜スタジアムで、コロナ下で中断していた代表活動を9カ月ぶりに再開した。今回、上野由岐子(38=ビックカメラ高崎)ら選手全員にタブレット端末を初配布。感染対策のオンラインミーティングの実施だけでなく、撮りためた映像データを活用するなどIT戦略でチームを強化する。合宿は、18日まで横浜、その後は高崎市に移動して25日まで行う。

 再スタートの地としては申し分ない。東京五輪のソフトボール会場・横浜スタジアムで、女子日本代表が装いも新たに9カ月ぶりに集まった。着用したのは金から赤基調になった新ユニホーム。04年アテネ大会、08年北京大会に続く自身3度目の五輪へ向け、上野は改めて来年への決意を示した。

 「いつ開催されてもいいように準備をするだけ。この合宿もそのため。周囲に流されず、歩むべき道を進んでいくだけです」

 IOCのバッハ会長が来日したことで、開催の有無に再び関心が集まったが、選手には信じることしかできない。金メダルへ向けて再び歩みだした上野と日本代表に今合宿から心強い味方が加わる。候補選手20人と、スタッフに配布されたタブレット。代表史上初めての試みだ。

 導入の狙いの一つが、毎日のミーティングをオンラインに切り替えること。コロナ下でホテル生活が従来の相部屋から1人部屋に替わった。各自が自室から参加することで「密」を避けられる。

 感染対策以外にもメリットがある。撮りためた対戦国の映像に、アクセスができる。例えば、「アボット(米国代表のエース)のライズボール」と検索すれば、その球種のシーンだけを閲覧することができるという。

 世界的な感染拡大で、2月の米国、3月のオーストラリア遠征を実施できるかどうか不透明。実戦不足を補うために、ITを駆使して、せめてイメージだけでも高める。

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