ハーデンがロケッツの契約延長オファーを拒否 初の「5000万ドル」プレーヤー誕生ならず

[ 2020年11月17日 12:14 ]

ロケッツの高額オファーを拒否したハーデン(AP)
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 NBAで3季連続で得点王となったロケッツのガード、ジェームズ・ハーデン(31)が、チーム側の提示した2023年シーズン以降の2年・1億300万ドル(約108億1000万円)という延長契約を拒否。今季までロケッツを率いていたマイク・ダントーニ前監督(69)がアシスタントコーチとなったネッツへのトレードを選択肢のトップリストにする基本姿勢を変えなかった。

 スポーツ専門局のESPNが報じているもので、ロケッツとの契約があと3年(総額1億3000万ドル=約136億5000万円)残っているハーデンは、延長オファーを受諾していれば2023年と24年シーズンの平均年俸は5150万ドル(約54億1000万円)となって北米4大スポーツで史上初の“5000万ドル・プレーヤー”になったところだったが、「ロケッツではもはや優勝は狙えない」としてネッツへの移籍を切望している。

 しかしネッツにはすでに今季の年俸3906万ドル(約41億円)のケビン・デュラント(32)と、3333万ドル(約35億円)のカイリー・アービング(28)の大物2選手が所属。今季4125万ドル(約43億3000万円)のハーデンを獲得すると、この3人だけでチームのサラリーキャップ(年俸総額上限=総額1億914万ドル)を超え、「ぜいたく税(ラグジュアリー・タックス」適用ラインを超えた最大限度額(1億3900万ドル)にもあと2500万ドルに迫ってしまうために契約面での再調整が必要になってくる。

 ロケッツ側ではハーデンとともにチームの主力として活躍してきたラッセル・ウエストブルック(31)もチームへの不信感を強めていると報じられており、ドラフト直前に大きな動きが出る可能性が残されている。

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2020年11月17日のニュース