宇良 4連勝で勝ち越し王手も控えめ「自信は今も全然ない」、目の前の一番に集中

[ 2020年11月17日 15:42 ]

大相撲11月場所10日日   ○宇良 引き落とし 剣翔● ( 2020年11月17日    東京・両国国技館 )

<大相撲11月場所10日目>剣翔(左)に引き落としで勝利した宇良(撮影・島崎忠彦)
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 16場所ぶりに十両に復帰した東13枚目の宇良(28=木瀬部屋)が、東9枚目の剣翔(29=追手風部屋)を引き落とし、4連勝で7勝目を挙げて勝ち越しに王手をかけた。それでも本人は「自信は今も全然ないですね」と威勢のいい言葉は全く出てこない。

 取組は低い姿勢で抱えていた相手の右腕をたぐるような形で土俵にはわせた。「ちょっと止まる時間もあったので、こうすれば(相手の体勢が)崩れるんじゃないかと体が勝手に動きました」。取組を重ねるごとに相撲勘を取り戻している様子。しかし、本人は「今は不安しかない。今までやってきたことが問われる。努力してきたことが通用するのか、またケガするんじゃないか、不安でいっぱい。そのぶん気を引き締めていけますけど…」と心情を吐露。“慎重居士”らしく強気な言葉を全く使わない。

 7勝目を挙げたことで十両残留をほぼ確実にした。「そこは意識しないようにします。やっぱり勝ち越したいので」。目の前の一番に集中して15日間を戦い抜く構えだ。

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2020年11月17日のニュース