D・ジョンソン初優勝 大会史上最少20アンダー!「子供の頃からの夢だった」

[ 2020年11月17日 05:30 ]

USPGAツアー マスターズ最終日 ( 2020年11月15日    米ジョージア州 オーガスタ・ナショナルGC=7475ヤード、パー72 )

タイガー・ウッズ(右)の手を借りて、、グリーンジャケットに袖を通すダスティン・ジョンソン
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 第1ラウンドから首位の世界ランク1位、ダスティン・ジョンソン(36=米国)が68と伸ばし、通算20アンダーの大会史上最少スコアで初優勝した。キャメロン・スミス(27=オーストラリア)と任成宰(イムソンジェ)(22=韓国)が5打差の2位。松山英樹(28=LEXUS)は72と伸ばせず通算8アンダーで13位だった。前年優勝のタイガー・ウッズ(44=米国)は12番で「10」を叩き通算1アンダーの38位、今平周吾(28=フリー)は通算イーブンの44位だった。

 流した悔し涙が多かったからこそ、格別の思いがこみ上げた。勝利を確実としていた18番グリーン。バッグを担ぐ弟のオースティンさんが先に感極まった。「この瞬間を弟と共有できて最高だ」。30センチのウイニングパットを沈め固く抱き合った。昨年覇者のウッズからグリーンジャケットを着せられ「子供の頃からの夢だった。言葉にならない」と涙を拭った。

 ツアー屈指の実力を考えれば、ここまでメジャー1勝だったことが不思議だった。過去メジャーで最終日を首位で迎えたのは4度あったが、全てV逸。この日も後続が迫るなか4、5番で落とし任成宰に1差に迫られた。しかし6番で2メートルのバーディーパットを決め3差に広げると、その後は勝利の女神を味方につけ、異次元の通算20アンダーと大会最少を2打更新した。

 世界ランク1位で臨み、大本命だった17年大会は初日前日に宿泊先で階段から落ち無念の欠場。昨年もウッズに1打及ばなかった。今年は新型コロナウイルスにも感染したが、最近6戦で2勝に2位が3度。02年のウッズ以来となる世界1位での優勝に「今年はどうしても勝ちたかった」と実感を込めた。

 昨季年間王者、世界1位とゴルフ界を引っ張る。無観客、秋開催の「特別な大会」で本物の強さを見せた。

 ◆ダスティン・ジョンソン 1984年6月22日生まれ、サウスカロライナ州コロンビア出身の36歳。2007年にプロ転向し、08年から米ツアーで毎シーズン、勝利を重ねている。16年全米オープンを制し、今夏に初めて米ツアー総合王者となった。NHLの英雄ウェイン・グレツキー氏の娘パウリナさんとの間に2子。1メートル93、86キロ。

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