追加費用、ワクチン接種など不透明なまま…IOCバッハ会長の強気発言と裏腹に

[ 2020年11月17日 05:30 ]

来日バッハ会長 来夏五輪へ決意

五輪マーク付きの高性能マスクを着用するIOCのバッハ会長
Photo By 共同

 来日中の国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長(66)は安全な大会を開催するための「ツールボックス(道具箱)」があると強調した。結果が早く出る新たなコロナ検査法が「1、2月に出てくるかも」と語り、ワクチン接種については「海外からの参加者は接種した上で参加してほしい。各国オリンピック委員会に呼びかける」と費用負担の可能性を示し、日本の世論に訴えるかのように「我々は国民も守ろうとしている」と話した。

 だが、ワクチンはそもそも開発中の上、使用も医療従事者が優先のため選手や関係者に行き渡るかは不明。副作用の恐れなどから接種拒否の姿勢を示す選手もおり、義務化は否定した。観客数は「日本側が決めること」とかわし、延期による追加経費のIOC負担に関しても「今の段階で数字は出せない」と言及を避けた。

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2020年11月17日のニュース