「先生」こそ社会勉強が必要ちゃうの?

[ 2020年10月28日 09:18 ]

前関学大アメリカンフットボール部監督・鳥内秀晃氏
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 【名将鳥内秀晃の人間話 頼むでホンマ】また、ありえへん事件が起きたな。宝塚の中学校で、先生が生徒に柔道の技かけて重傷を負わす※注1って、何考えてんねん。あんなん体罰ちゃうで。完全な暴力や、犯罪や。その先生、今回だけやなしに、過去にも暴力で3回、処分を受けとって、そのうちの1回は、あの桜宮高の事件※注2の後って、ムチャクチャやな。

 先生になるためには、当然、教員免許がいるわな。オレも自分の指導が正しいか確認するために、40歳の時に取って。「特別活動」って科目で教科書やった「特別活動と人間形成」(山口満ほか2名著、学文社)は、今でも講演とかで取り上げるねんけど、冒頭の部分を紹介するわ。

 「人間は教育によってはじめて人間となることができる(カント)といわれる。人間が自立できるまでには長い学習の期間が必要である」(同著より引用、抜粋)

 人間は本能で行動する動物とちごて、教育を受けへんと人間になられへんねん。ええ年して子供を虐待したりとか、ちゃんと教育を受けとったら、絶対せえへんわ。

 もし先生になるんやったら、教職課程で、こういう授業を受けてるはずやねん。それやのに、あの先生はどうやって免許取ったん?何で、事件を起こした後も、先生を続けられてんの?言葉でよう説明せんと、自分の子供もあんな感じでしばいとったんかな。教育委員会は事件についてどう考えてるんやろ。子供を守る気あるんかな。

 先生って、夢を語れなあかんし、子供たちに世の中のことをしゃべったらなあかん仕事やねん。けど、大学を卒業して、すぐ先生になったら、世間を見る時間があれへんから、それもできひん。人間形成とか、心の教育、生きる力とか、集団行動のような教科以外の部分を社会も知らん人間がどうやって教えんの?

 だからな、先生もすぐに現場に出るんちごて、研修の後、2年くらい、どっか行って社会勉強したらええねん。例えば、よその国の学校を見てきたら、そういう体験も聞かせてやれるし、将来、世界で何かしたいっていう子にも話できるやん。教育、そして先生っていうのは、人生を左右する大事なもんなんや。頼むで、ホンマ。(関西学院大アメリカンフットボール部前監督)

 ※注1 9月、宝塚市立長尾中の柔道部顧問が男子生徒2人に柔道技をかけ、重軽傷を負わせた傷害事件。1人は背骨が折れる大ケガを負う。

 ※注2 2012年12月、大阪府立桜宮高のバスケット部キャプテン(当時)が自殺。男子顧問から日常的に平手打ちなどの暴力を受け、それを苦にした自殺と判明する。

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