柔道五輪男子100キロ級代表ウルフ 12月の全日本選手権出場へ

[ 2020年10月28日 10:55 ]

柔道東京五輪男子100キロ級代表のウルフ・アロン

 柔道の東京五輪男子100キロ級日本代表のウルフ・アロン(24=了徳寺大職)が28日、オンラインでの共同取材に応じ、12月26日に東京都文京区の講道館で開催される全日本選手権(東京・講道館)に出場する意向を示した。出場すれば、昨年12月のワールドマスターズ大会(中国・青島)以来、丸1年ぶりの実戦復帰となる。

 同大会で右膝半月板を故障したウルフは、東京五輪の選考大会となっていた今年2月の国際大会の出場を回避。五輪代表にはそれまでの実績が考慮され、2月末に内定していた。本格的な稽古は母校の東海大で9月から再開しており、「(全日本選手権に)出る方向で考えている。試合を選べる状況ではないので、出られるところに出たい」と明言。同時期に国際大会のグランプリ・ザグレブ大会(クロアチア)が開催される予定で、全日本柔道連盟でも選手派遣を検討しているが、「短期間で体重を100キロまで落とすよりは、今の状態で出たい」と体重無差別で争われる全日本を選択した理由も明かした。

 全日本選手権は当初、4月29日に日本武道館で開催予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期となっていた。19年大会覇者のウルフは、2連覇に挑むことになる。

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2020年10月28日のニュース