日大アメフト「TOP8」再出発 悪質タックル問題乗り越え法大撃破

[ 2020年10月12日 05:30 ]

関東大学アメリカンフットボールリーグ「TOP8」A組   日大44―34法大 ( 2020年10月11日    調布市アミノバイタルフィールド )

<日大・法大>第1Q、林大のパスを受けたWR林裕が同点タッチダウン(撮影・篠原岳夫)
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 アメリカンフットボールの関東大学リーグ1部が11日、調布市アミノバイタルフィールドで開幕して無観客で行われ、悪質タックル問題から3年ぶりに上位リーグ「TOP8」に復帰した日大は法大を44―34で下し、白星スタートを切った。

 昨季2位の法大を相手に開始3分52秒で7点を先行される苦しい立ち上がり。それでもDL伊東慧太主将(4年)は「こんなの想定内」と動じることなく「思い切りやれ」と仲間を鼓舞したという。1年時に日大を27年ぶりの甲子園ボウル制覇に導いたQB林大希(4年)を軸に反撃を開始。「俺たちが一番、壁を乗り越えてきたという自信があった」と話す司令塔が長短のパスにランも効果的に織り交ぜ、TDパス4本で逆転勝利を演出した。

 新型コロナウイルスの影響で今季は2つのブロックで4校のリーグ戦後に順位決定戦を行う。1敗すればダメージは大きかったが、林大は「ヒリヒリした試合はTOP8でないと味わえない」と3年ぶりの舞台で緊張感を楽しんだ。「目標は一戦必勝。おごりなくやっていきたい」。足元を見つめながらフェニックスを復活へと導く。

 ◆悪質タックル問題 18年5月6日の定期戦で日大守備選手がプレーを終えて無防備になった関学大QBにタックル。QBは負傷し、その後も反則を繰り返した選手は退場処分に。QBの父が被害届を提出する事態に日大選手が会見を行い、指導者から指示があったことを明言。日大の監督とコーチは懲戒解雇(監督に関しては日大がのちに撤回)され、公式戦出場停止処分を受けた日大は1年後に1部下位リーグ「BIG8」から出直した。

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2020年10月12日のニュース