東京五輪の選手団団長セミナー開催 森会長「聖火がともる瞬間は人類にとって団結と連帯の瞬間」とアピール

[ 2020年10月12日 20:43 ]

東京五輪開催を待つ国立競技場
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 東京五輪・パラリンピック組織委員会は12日、新型コロナウイルスの影響で来夏へ延期された大会へ向け、各国・地域の選手団団長を対象にしたオンラインセミナーを開催した。各オリンピック委員会(NOC)と各パラリンピック委員会(NPC)それぞれに対し、英語、フランス語、スペイン語の3言語で、今月中に計6回開催。組織委国際局の小林亨NOC/NPC部長によると、今回は全世界206のNOCのうちセミナー登録が201、英語で実施された第1回のこの日は281人の参加アクセスがあったという。

 セミナーの冒頭では国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長がビデオメッセージで登場。大会の簡素化やコロナ対策など組織委の準備状況を称賛し、「来夏の世界がどんな状況でも、我々は安全な五輪を開催する準備ができている」とアピールした。また、組織委の森喜朗会長もビデオで「皆さんに一番迷惑をかけることになるが、丁寧なコミュニケーションが必要不可欠。来年、聖火がともる瞬間は、人類にとってかつてない団結と連帯の瞬間になると確信している」と呼びかけた。

 セミナーでは簡素化やコロナ対策も含め、延期による昨年からの変更点を重点的に説明。コロナ対策で従来とは異なる参加準備を強いられるNOCからは、「情報が全て届くのか」との不安も寄せられたという。コロナ対策については調整対策会議が12月に予定している中間まとめが出ないと不確定の部分が多く、小林部長は「そこから細かい情報を準備できるかがカギ」と話した。変更点を説明するために計8000枚以上のスライドを製作しており、技術的な問題などで今回参加できないNOCには個別に説明映像を用意するという。

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2020年10月12日のニュース