渋野日向子「レベルの高さ痛感」58位で海外遠征終了 最後は攻めの姿勢貫き「悔い残っていない」

[ 2020年10月12日 10:44 ]

ラウンド中、笑顔を見せた渋野(AP)
Photo By AP

 女子ゴルフのメジャー第3戦、全米女子プロ選手権は11日、ペンシルベニア州ニュータウンスクエアのアロニミンクGC(6577ヤード、パー70)で最終ラウンドが行われ、渋野日向子(21=サントリー)は3バーディー、3ボギーの70で回り通算11オーバーの58位に終わった。首位から出た金セヨン(韓国)がボギーなしの63をマークし、通算14アンダーでメジャー初優勝を果たした。

 2カ月間の海外遠征を締めくくる最終ラウンド、渋野は4番で第2打をピンそばにつけて幸先よくバーディーを先行させた。6番で落としたものの、8番パー3ではグリーン脇のラフからチップインバーディーを決めると9番パー5でも7メートルを沈めて連続バーディー。前半で2つ伸ばした。後半は2つ落としたものの、終盤は果敢にピンを狙うなど攻めのゴルフを貫いた。4日間を通じてアンダーはマークできなかったが「悔いは残っていない。終わり方としては良かったと思う」と清々しい笑顔をのぞかせた。

 海外での6戦は英国2戦は予選落ちしたが、米国は4戦すべて決勝に進出。最高順位はポートランドクラシックの24位だった。日本では味わえないコース設定など、たくさんの経験は今後の成長への糧となる。「(米ツアーの)レベルの高さを痛感した。本当に恥ずかしいぐらいのレベルの低さなので。こっちで戦うとしたらメジャーチャンピオンという言葉を捨てていいと思った。もっと強くなって、この場で戦いたいと思った」とさならる成長への覚悟を口にした。帰国後は30日開幕の樋口久子三菱電機レディースから国内ツアーに復帰。12月には全米女子オープンに挑戦する。

 6打差10位から出た畑岡奈紗は1イーグル、4バーディーで64と伸ばし通算7アンダーで3位に入り河本結は73で通算9オーバーの48位、野村敏京は18オーバーの73位に終わった。

続きを表示

2020年10月12日のニュース