ラグビー・天理大 コロナ集団感染乗り越え“再出発” 関大に苦戦も関西5連覇は譲らん

[ 2020年10月12日 05:30 ]

<天理大・関大>関大と対戦する天理大フィフティーン(公式写真提供KRPU T.Watanabe)
Photo By 提供写真

 変則の2リーグ制で実施される関西大学ラグビーのリーグ戦(11月7日開幕)に先立ち、Aリーグ8大学による交流試合が始まり、初日は2試合が行われ、新型コロナウイルスの集団感染を乗り越えた天理大は48―12で関大に快勝した。

 新型コロナウイルスの集団感染が起きた天理大が初陣を飾った。48―12で完勝。しかし、Bリーグから昇格した関大の守備に手を焼いた。展開を遮断され、特にラインアウトでのミスが目立った。シーズン初戦と、クラスターによる調整不足を感じさせる内容。小松節夫監督は「関大の素晴らしいプレッシャーで、うちらしいラグビーができなかった」と反省の弁が先行した。

 関西で最も早い6月11日に全体練習を再開し、順調に強度を上げる過程で落とし穴が待っていた。8月中旬から部員168人中62人が陽性になり、約1カ月間、活動を停止。夏合宿も取りやめた。

 大学に非難が届き、一般学生が教育実習の受け入れを拒まれる事態も起きた。心苦しさを経験し、再出発。5連覇、悲願の日本一へ。ここからギアを上げていく。

 ▽今季の関西大学ラグビーAリーグ 11月7日開幕。昨季の順位に応じて8チームが4チームずつの2リーグに分かれ、各リーグ1回総当たりで3試合を行う。その後、それぞれの同順位が1試合の順位決定戦をする。3位までが全国大学選手権の出場権を獲得。入れ替え戦はない。10月は、参加できるチームで最大3試合の交流試合を行う。

続きを表示

2020年10月12日のニュース