畑岡奈紗 「64」猛追で3位フィニッシュ「攻めのゴルフをするしかないと」

[ 2020年10月12日 10:05 ]

10番グリーン。打ったボールの行方を目で追う畑岡 (AP)
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 女子ゴルフのメジャー第3戦、全米女子プロ選手権は11日、ペンシルベニア州ニュータウンスクエアのアロニミンクGC(6577ヤード、パー70)で最終ラウンドが行われ、6打差10位から出た畑岡奈紗(21=アビームコンサルティング)は1イーグル、4バーディーで64と伸ばし通算14アンダーとし通算7アンダーで3位に入った。首位から出た金セヨン(韓国)がボギーなしの63をマークし、通算14アンダーでメジャー初優勝(ツアー11勝)を遂げた。

 畑岡は朝一の会心イーグルで勢いをつけた。1番パー4。ピンまで残り188ヤードから放った5Iでのショットはグリーンで2度バウンドし、そのままカップに吸い込まれた。今季2度目のイーグルに「うまく入った、最初、グリーン脇にいたギャラリーの方が拍手してくれて、近づくまでいったかなと思ったらまさか入っているとは思わなくて」。これで勢いをつけると3番で1・5メートル、9番も5メートルのスライスラインを決めるなど前半4つ伸ばして上位を追った。3位まで上昇しターゲットは金セヨンと大会4勝目を目指す朴仁妃の韓国勢。畑岡は難関の10、11番をパーで切り抜け14番パー3ではティーショットを1・5メートルにつけてバーディー。16番でも伸ばした。危なげないプレーで逃げ切った金セヨンとの差はなかなか縮まらず、メジャー初勝利には届かなかったが「最後まで諦めずに攻めのゴルフをするしかないと思ってやった。今できる自分のベストのプレーはできた。このセッティングのなかでノーボギーで回れたのは大きかった」と充実した表情で話した。

 この日はフェアウェーキープは50%だったが、果敢にピンを狙ってチャンスメーク。好スコアに結びつけた理由を「昨日(第3R)に比べてセカンドショット以降、ピンを攻めていくことができたので、アイアンショットかなと思う」と分析した。今後は一時帰国し、12月の全米女子オープン、CMEツアー選手権を目指す。
 朴仁妃が5打差の2位。河本結(22=リコー)は73で通算9オーバー、渋野日向子(21=サントリー)は70で同11オーバー、野村敏京(26=フリー)は同18オーバーに終わった。

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