渋野 初日は5オーバーで71位も「8番のバーディーで流れが変わった」

[ 2020年8月21日 04:41 ]

米女子ゴルフツアー AIG全英女子オープン第1日 ( 2020年8月20日    英国トルーン ロイヤルトルーンGC=6649ヤード、パー71 )

第1ラウンド、2番で第2打を放つ渋野日向子(R&A提供)
Photo By ゲッティ=共同

 今季メジャー初戦となるAIG全英女子オープンが20日に開幕。前回覇者の渋野日向子(21=サントリー)は3バーディー、5ボギー、1トリプルボギーの5オーバー76で回り、71位発進となった。首位とは9打差。67をマークしたエイミー・オルソン(28=米国)が単独首位立っており、世界ランク5位の畑岡奈紗(21=アビームコンサルティング)は74で33位につけた。

 最終18番は、渋野らしい終わり方だった。ピン奥3メートルのチャンスをカップの右ふちから沈め、バーディーフィニッシュ。笑顔を浮かべながらも、直後は少し首を傾け「疲れたのと、バーディーがとれて安心してあの表情になりました」と振り返った。

 その言葉通り、山あり谷ありの1日となった。ディフェンディングチャンピオンとして、1年ぶりに戻ってきた全英の舞台。ティーインググラウンドには自らの名前が刻まれた優勝杯が飾られていた。しかし、「台風のときぐらい」という強風に苦しめられる。出だしの1、2番で連続ボギー発進。さらには4番パー5でトラブルに見舞われた。第2打をフェアウエー左のポットバンカーに入れると、残り約85ヤード地点から第3打でグリーンを狙うもバンカーの壁に跳ね返り戻ってくる。クラブを変えて同じ場所から第4打を放つも、再び壁に阻まれた。ここで痛恨のトリプルボギーをたたき、「2回ボールが返ってきて、“ああ、なんか初心者に戻ったな”って」。出だしの5ホールで5オーバー。「どんな風が吹くのか想像できなくて。ボギー、ボギー、トリと残念な感じだった」と振り返った。

 しかし、そこで崩れないのがメジャー覇者としての意地だった。114ヤードと距離は短いが郵便切手のようにグリーンが小さく見えることから、「ポステージスタンプ」と呼ばれる名物ホールの8番パー3。ティーインググラウンドでは7番までとは違う、左からの強い風が吹きつけていた。風の影響を受けやすい打ち下ろしのホール。52度のウェッジを手に「怖がらずに左に打つしかない」と心を決めた。風にぶつけたティーショットをピン右1メートルにつけ、これを沈めて初バーディー。「イメージ通りに打てた。8番のバーディーで流れが変わった」。後半は2バーディー、2ボギー。特に最終18番は、2日目に繋がるバーディーとなった。

 前週のスコットランド・オープンで予選落ち。全英に向けて「不安、プレッシャーはある」と落ち込んだ。車で約1時間半の距離にある、スコットランド南西部のロイヤルトルーンGCに移動。会場にはいたるところに、自らの写真が飾ってあった。ディフェンディングチャンピオンとして歓迎を受ける様子に、「来ただけでリフレッシュできた」と気持ちの余裕を取り戻した。

 予選落ちした翌日から、すぐに練習場に足を運んだ。ハーフショットを繰り返し、スイングの原点に立ち返り全英に備えた。前日の練習ラウンドでは、ポットバンカーからのショットを入念に確認。日本人初の連覇を目指す戦いに備えて、準備を重ねてきた。

 8番以降、ティーショットフェアウエーを外したのは2ホールだけ。「リズムを意識したら、後半はほぼフェアウエーをキープできた。ショットが良くなってきてよかった」と収穫を口にしながらも、「フォローとアゲンストがどっちも吹いちゃうと、セカンドのリズムが合わなくて左右にぶれてしまう。これから練習して、気をつけたい」と気を引き締めた。2日目も強風が予想されており、1日で順位が大きく変動する可能性がある。上位だけを見据え、第2ラウンドを戦う。

続きを表示

この記事のフォト

「羽生結弦」特集記事

「NBA」特集記事

2020年8月20日のニュース