【服部道子さん全英展望】切れ増している奈紗、ゾーンに入れば渋野

[ 2020年8月20日 05:30 ]

20日開幕 全英女子オープン

練習ラウンドでティーショットを放つ畑岡
Photo By ゲッティ=共同

 畑岡選手は前哨戦のスコットランド・オープンで精度の高い素晴らしいショットを打っていました。特にアイアンショットは切れが増している印象です。

 今年のコースは、スコットランドの中で一番大西洋に近いので風の影響を受けやすい。深いポットバンカーが至る所にあり、飛ばせばいいコースではありません。ボールが落ちた所が硬くて思った以上に転がってしまうなど、バンカーの入り方によっては全く出せなくなるケースもあります。運にも左右されるので、忍耐力も試されます。ただ、彼女には米ツアーでの経験があります。今週は特に、ティーショットが鍵となりそうですが、調子が良さそうなので楽しみです。

 渋野選手は今季の2試合に関しては結果が出ていません。オフの期間のスイングやトレーニング、クラブのスペックの変更は、今ではなくもっと先を見据えた取り組みのはずです。本人もある程度覚悟の上でのことでしょう。普通は試合で実践しながらアジャストさせていきますが、今回は試合間隔が空いて、なかなかそういうことができなかった。スコアが出ず、多少は混乱しているかもしれませんが、ゾーンに入った時の渋野選手は、誰にも手がつけられません。持ち前の切り替えの早さで彼女らしいプレーを期待しています。 (東京五輪日本代表女子コーチ)

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