藤田寛之のLet’s Begin【第5回 トップ・オブ・スイング編】

[ 2020年7月31日 12:00 ]

トップ・オブ・スイングの解説を行う藤田寛之プロ
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 今回のテーマはトップ・オブ・スイングからダウンスイングにかけてです。藤田寛之プロによれば、トップ・オブ・スイングはあくまでも動き中の一部であり、アドレスのように止まった状態ではないと言います。それを誤解している人が多く、方向性や飛距離の妨げになっていると指摘。まずは動きの中のトップ・オブ・スイングを理解するようミス日本ミススポーツの田中絵梨果さんに指導しました。進行役はティーチングプロのジミー常住氏です。

 常住 今回はトップ・オブ・スイングからダウンスイングへの切り返し方について、お願いします。

 藤田 前回、両手が右腰の高さにくるまでを1、そこからトップ・オブ・スイングまで上げるまでを2と説明しました。実は、2が完了する直前にダウンスイングは始まっています。両手がトップ・オブ・スイングの位置に収まる前に、左膝や左腰といった下半身の左サイドが動き始めるわけです。その結果、トップ・オブ・スイングまで上がり切った両手が少し遅れたタイミングで下り始めます。つまり、下半身先行が正しいダウンスイングの形です。同時に、バックスイングからトップ・オブ・スイング、ダウンスイングにかけて、体が止まっている瞬間はないと考えましょう。

 田中 トップ・オブ・スイングで体を止めるんだと思っていました。

 藤田 田中さんに限らず、そう考えているアベレージゴルファーの方は多いですね。ただ、田中さんの場合、まだ初心者なので、ダウンスイングへ切り返す“間”を作るのは難しいと思います。最初は下半身を動かすと同時に、両手を下ろすイメージでも構いません。慣れてきたら、徐々に間を作りましょう。

 田中 その“間”というのは大切なんですか?

 藤田 大切です。ボクもトップ・オブ・スイングで少し止まってしまいがちですが、理想は止まらないことです。下半身先行のダウンスイングを行うことで、クラブがスイングプレーンに沿って下りてきますし、ヘッドスピードも上がります。逆に、下半身と上半身の時間差がないと、両手から先にクラブを下ろしてしまいます。これだとアウトサイドからクラブを下ろしたり、手打ちの原因となるので、方向性も飛距離も落ちます。

 常住 田中さん、藤田プロのアドバイスを理解していますか?

 田中 左膝と左腰を一緒に下ろすんですよね?

 藤田 違います。左膝、もしくは左腰と両手を一緒に下ろすんです。下半身の左サイドを意識しにくければ、お腹でも構いません。バックスイングで目標の反対側を向けたお腹を正面に向けるつもりで戻してきましょう。それにつられて両手が下りてくるのが正解で、慣れるまではお腹を戻すタイミングと両手を下ろすタイミングが一緒でもOKです。

 田中 前回、手の力を抜いてクラブを上げるようにアドバイスされましたが、それだとトップ・オブ・スイングでクラブの位置が安定しないんですけど……。

 藤田 それでも手に力を入れるのは厳禁です。手の力感が無くなれば無くなるほどトップ・オブ・スイングでは間ができて、下半身先行のダウンスイングができますからね。イメージとしては、トップ・オブ・スイングで左手親指の上にクラブが乗ることを支える程度の力加減です。

 <ミス日本ミススポーツ今週の一言>
 「以前は両手から先にクラブを下ろしていましたが、藤田プロのアドバイスどおり、お腹を戻すのと、両手を下ろすのを同時に行うイメージにしたら、いい当たりが出るようになりました」

(取材協力=静岡・葛城ゴルフ倶楽部)

 ◆藤田 寛之(ふじた・ひろゆき) 1969年(昭44)6月16日生まれの50歳。福岡県出身。15歳でゴルフを始め専修大を経て92年プロ入り。97年サントリーオープンでツアー初V。12年には年間4勝をマークし賞金王に輝く。20代は1勝だったが、30代で5勝、40代で12勝と年齢を重ねるごとにプレーヤーとしての凄みを増している。昨年は優勝こそなかったものの、賞金ランク18位で23年連続賞金シードを獲得。1メートル68、70キロ。

 ◆ジミー・常住=本名・常住治臣(つねずみ・はるおみ) 1981年(昭56)12月15日生まれの38歳。東京都出身。5歳でゴルフを始め米マーセッド・カレッジ留学を経て、12年日本プロゴルフ協会(PGA)の指導者ライセンスを取得。1メートル70、70キロ。
 
 ◆田中 絵梨果(たなか・えりか) 1997年(平9)11月30日生まれ、神戸市出身の22歳。1月のミス日本コンテストで「ミス日本ミススポーツ」に輝く。特技は英語(英検1級)、サッカー、ドラゴンボート。1メートル72。

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