女子バレー中田久美監督 新鍋引退も「私たちが足を止めるわけにはいかない」

[ 2020年7月31日 14:14 ]

オンライン取材に応じる中田監督

 バレーボール女子日本代表の中田久美監督(54)が31日、オンライン取材に応じ、6月に引退した元日本代表の新鍋理沙(30)について言及した。中田監督は6月中旬に本人から引退の報告を受けたことを明かし、「非常に残念なことだと思うが、彼女の意思も固く尊重してあげるべきだと思った」と振り返った。

 攻守の両面でチームに欠かせない存在として、中田監督も厚い信頼を置いていた。右手人差し指のケガや、東京五輪延期などが重なった中での決断だったのではないか、とした上で「新鍋が抜けたからといって、私たちが足を止めるわけにはいかない」と語気を強めた。今後の日本バレー界の課題として、オールラウンダーな選手育成の必要を掲げた。

 女子日本代表は今月5日から段階的に選手を招集し、現在は19人で合宿を行っている。約3カ月の自粛期間を終え、選手のコンディションを懸念していたが「思っていた以上にしっかり調整して臨んでいる選手が多い。強化プランなども当初の予定通り順調に来ている」とにやり。特に石川真佑(20=東レ)については「現段階で、かなり調子が上がっている。やる気がプレーの1つ1つに表現されているし、このまま育っていってほしい」と太鼓判を押した。合宿は8月23日まで。

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2020年7月31日のニュース