ジェームズはユニフォームに「メッセージなし」 「自分の使命に合致しない」と不採用

[ 2020年7月12日 09:21 ]

ユニフォームにメッセージは記さないとしたレイカーズのジェームズ(AP)
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 NBAの再開シーズンに参加するためにフロリダ州オーランド入りしているレイカーズの大黒柱、レブロン・ジェームズ(35)が11日にリモート会見に臨み、選手のユニフォームの背中に記すことが可能になっている「社会的正義を訴えるメッセージ」を、自身は採用しないことを表明した。

 これはミネアポリスで黒人男性が警官の暴力で死亡した事件に端を発した人種差別撤廃を訴える行動の一環。前週の段階で“オーランド・バブル”と呼ばれる再開シーズンに出場する350人の選手のうち、285人がリーグが指定した例文と用語の中から自分が選んだメッセージをユニフォームの背中に記すことを了承していたが、ジェームズは「趣旨は理解している。選手に手渡されたメッセージのリストを無視しているわけでもない。ただし自分の使命と目標を本当に反映するものではなかった」としてメッセージを“背負わない”ことを選択した。

 ちなみにレイカーズのチームメートでセンターのジャベール・マギー(32)は与えられた例文の中から「Respect us(我々を尊敬せよ)」を選択。選手会長でもあるサンダーのクリス・ポール(35)は「Equality(平等)」を選んでいる。

 ジェームズは新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからないフロリダ州の状況についても言及。「アダム・シルバー(コミッショナー)とNBAを信じている。安全確保に必要な方策はすべてとってもらった。100%健康でここにいることができる自信がある」として30日から始まる再開シーズンに不安がないことを強調していた。

 なおフロリダ州の11日の感染判明者は1万360人(死者95人)で2日連続で1万人を突破。ここ一週間での推移は10059→6336→7347→9989→8935→11433→10360となった。累計では25万4511人が感染して4197人が死亡。感染した人の平均年齢は40歳となっている。

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2020年7月12日のニュース