ジョコビッチもコロナ感染 主催ツアー4人目の陽性…“緩い運営”に批判続出

[ 2020年6月24日 05:30 ]

自らが主催した大会で14日、ジョコビッチが選手、関係者らと記念写真に収まる(AP)
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 男子テニスで世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(33=セルビア)は23日、新型コロナウイルスの検査で陽性反応が出たことを明かした。主催する慈善ツアーのクロアチア大会が21日にディミトロフ(ブルガリア)の感染発覚で打ち切り。関係者の検査で13~14日のセルビア大会に参加したトロイツキ(セルビア)も22日に妊娠中の夫人とともに陽性反応が出るなど感染者が続出し、ジョコビッチも無症状ながら検査を受けていた。出場選手で4人目の感染者となったジョコビッチは声明で夫人も陽性反応が出たことを明かし「誠に申し訳ない」と謝罪。今後は2週間の自主隔離に入るという。

 セルビア大会は新型コロナ対策の規制が解除された中、マスクなしの4000人が距離を空けずに客席を埋め満員となった。選手同士の握手やハグが許された運営にキリオス(オーストラリア)が「間抜けな判断。対策を軽視すればこうなる」、エバンズ(英国)も「ジョコビッチは責任を感じるべき」と話すなど批判が相次いでいた。

 全米オープン(8月31日開幕)の感染対策に「極端に厳しい」と出場に否定的だったジョコビッチは慈善ツアー開催に「米国や英国とは状況が違う」と自信を示していたが“極端に緩い”運営が騒動を誘発。欧州サッカーなど細心の注意を払って再開に踏み切っているスポーツ界の機運に、ジョコビッチの主催大会は水を差した形となった。

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2020年6月24日のニュース