渋野 環境変わっても「ぶれない姿勢」貫徹 「下手なこと…してもいいじゃん」

[ 2020年6月23日 05:30 ]

20年しぶこの進化 心・技・体

昨年11月の大王製紙エリエール・レディースオープンで定由キャディー(左)から優勝報告を受け青木コーチ(中央)と涙する渋野
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 昨夏、全英女子オープンで日本人史上2人目のメジャー制覇を果たした渋野日向子(21=サントリー)が、プロ本格参戦2年目のシーズンを迎える。注目を集める21歳の進化を心・技・体の3つのテーマで探る。初回は「心」。ぶれることのない前向きな姿勢と人のために頑張れる力が成長の原動力となった。

 ユーモアあふれる発言とポジティブキャラは全く変わっていなかった。5カ月ぶりの取材対応となった15日。人生初のリモート会見の印象を問われた渋野は「なんか、皆さんの顔が(画面で)見られるから面白いです。落ち着きました」と笑い飛ばした。

 世界を制してもおごることなく普段着のままでいられるメンタルの強さ。青木翔コーチ(37)は「自分ではなく人のために頑張れる。昨季活躍できたのは周囲のためにやっていたから」と分析する。昨年11月の大王製紙エリエール・レディースは渋野を大きく成長させた試合となった。

 18年暮れからバッグを担いでもらっている定由(さだよし)早織キャディー(28)とは最終日最終ホールのボギーで優勝を逃した8月のNEC軽井沢72など、昨季はそこまで15試合コンビを組み優勝なし。年内の優勝を2人で誓い、残り2戦と追い込まれた中で結果を出した。前週の予選落ちからの奮起。全英でも泣かなかった渋野が涙した。青木コーチは今回も耳打ちした。「何カ月も仕事がなくてきっと苦しいはずだよ」。コロナ禍で仕事を失ったエースキャディーへの思いは再び、渋野を奮い立たせるはずだ。

 フィーバーは過熱する一方だろう。下手なことはできないと自身に重圧をかけてしまいがちだが「下手なこと…してもいいじゃんって思います。前向きな考えの方が多い」と渋野は話す。立場、環境は変化してもぶれない姿勢を貫けるのが凄さ、強みでもある。 (特別取材班)

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