琴恵光 同期の勝武士さん悼む「とにかく真面目。人を喜ばせるのが好きだった」

[ 2020年5月14日 15:48 ]

琴恵光
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 大相撲の三段目力士、勝武士(しょうぶし)さん(本名末武清孝、高田川部屋)が13日に新型コロナウイルス性肺炎による多臓器不全で亡くなり、勝武士さんと同じ2007年春場所に初土俵を踏んだ幕内・琴恵光(佐渡ケ嶽部屋)が14日、日本相撲協会を通じて「正直驚きました。本当にショックです」とコメントした。

 07年春場所の新弟子検査は73人が合格し、勝武士さん、琴恵光は中学卒業とともに角界入りした。同じ二所ノ関一門の同期生とあって、相撲の基本などを学ぶ相撲教習所以外にも稽古をしたことがあった。琴恵光は「真面目な性格。(稽古に対しても)若い頃何度か稽古したことがあったけれど、とにかく真面目にやっていました。普段、同期会などでは盛り上げ役で皆を楽しませてくれて、(初切をやっている時もそうだけれど)人を喜ばせるのが好きだったと思います」と故人を悼んだ。

 入門前に相撲経験のあった琴恵光は14年九州場所で新十両となり、18年名古屋場所では新入幕を果たした。「幕内に上がった時に反物を作って渡したら、それをすぐに浴衣にして着てくれた。それが凄くうれしかった。優しい同期生です」と思い出を語った。勝武士さんは幕下に上がるという目標をかなえられなかったが「最後まで諦めずに頑張ったと思います。今はゆっくり休んでほしいです」と話した。

 琴恵光は東十両5枚目だった春場所で11勝を挙げ、夏場所の番付では2度目の再入幕を果たし、西前頭16枚目となった。「これからは、自分たち(同期生)が胸を張って土俵に上がっている姿を見守っていてほしいです」と奮起を誓っていた。

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