イ・ボミ「日本にもいい影響を」 14日韓国女子ツアー開幕 大会スローガン「コロナ克服」へ強い使命

[ 2020年5月14日 05:30 ]

韓国女子プロ選手権に臨むイ・ボミ
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 コロナウイルスの感染拡大により世界各地のプロゴルフツアーが中止を余儀なくされる中、韓国女子のメジャー・韓国女子プロ選手権(賞金総額30億ウォン=約2億7000万円)が14日から4日間、同国のレークウッドCC(6540ヤード、パー72)で行われる。15、16年の日本の賞金女王イ・ボミ(31)が“開幕戦”を前に心境を語った。 

 コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響により、日本を主戦場にするイ・ボミは家族のいる韓国で調整を続けてきた。この2カ月はほぼ自宅で過ごし、今季初戦を前に調整不足は否めない。ただ、これまでのシーズンとは違う使命感を持って開幕戦を迎えている。

 「感染しないように気を付けながら、いい形で試合を終えることができれば、次の試合の開催にもこぎつけられると思いますし、中止が続いている日本ツアーにもいい影響を与えられるきっかけになればいいと思います」

 今大会のスローガンは「コロナ克服」――。無観客で開催され、指定の動線以外認められない会場での行動制限、毎日の自己診断表の提出、選手・キャディー以外は家族であっても入場が許されない。昨年12月に結婚した俳優のイ・ワンさんも同様だ。イ・ボミを車で会場へ送り届けた後は会場の外でテレビ観戦するという。

 厳戒態勢下でのプレー。韓国では5月に入って流行第2波を疑う100人を超える集団感染が発生した。新たな感染者を出さず、無事、大会を終えることが大きなテーマだ。「この間、夫がいろいろと支えてくれました」。イ・ボミ個人としてはイ・ワンさんにテレビ画面から感謝の思いを伝える“ミセス初戦”でもある。

 日本でも急きょゴルフ専門サイトのスカイAゴルフLIVEが4日間、無料配信(英語版)を決定。「テレビ中継でしか試合が見られないので映れるようにがんばります。日本からも応援よろしくお願いします」と笑顔で上位争いを誓った。

 【イ・ボミに聞く】
 ――今季初戦を控えた心境は?
 「初めての状況なので、とても複雑な心境ではあります。久しぶりの試合ですし、これまでの練習の成果を出せるようにいい結果を残したいです」

 ――試合までの準備期間はどう過ごしましたか?
 「練習場には、ほとんど行けませんでした。韓国もコロナの状況が収まってまだ数日しか経っていませんから、どうにかできる練習を続けてきた状況です」

 ――コロナ対策についてどう思いますか。
 「無観客で行われますし、コースや練習場には選手とキャディーしか入れないようになっています。韓国ではまた集団感染が発生したので、また慎重にならないといけません」
 ――結婚して初めての試合です。

 「(夫は)今回は会場には入れないので車でゴルフ場まで送ってくれて、帰ってからテレビで観戦することになります。とても残念ですが…」

 ――大会の目標を教えてください。
 「とにかくいい結果を出せるように、いいプレーを見せられるようにがんばります」

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