勝武士さん 糖尿病でコロナ重症化か?20代でも油断厳禁 血管弱っていると耐えられず…

[ 2020年5月14日 05:30 ]

三段目力士・勝武士さん 新型コロナウイルス性肺炎による多臓器不全で死去

死去した高田川部屋の勝武士さん
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 勝武士さんは、糖尿病が持病だったことで新型コロナ感染症が重症化した可能性がある。

 福田医院(横浜市)の福田伴男院長によると「糖尿病患者は血糖値を制御できず、全身の血管がダメージを受けている。新型コロナだけでなく、あらゆる感染症が悪化しやすい」という。

 新型コロナは血管の内壁を傷つけるとの報告があり「血管が弱っていると、耐えられないかもしれない。脳や心臓など臓器がやられる可能性がある」とも指摘する。20代でも糖尿病が持病の人は油断厳禁だ。「血管の老化は進んでおり、若くても重症化する可能性があると考えておいた方がいい」と注意を呼びかけた。

 糖尿病による白血球や免疫細胞の機能低下も、重症化リスクを高める要因とみられる。免疫は精神状態にも大きく左右される。福田氏は「場所が中止で、稽古も3密で十分にできない状況に、不安な力士も多いだろう。糖尿病の力士は、他の力士以上に気持ちを前向きに保てるよう気をつけてほしい」と訴えた。

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