柔道・一二三VS丸山、6月以降に延期 五輪選考を兼ねるか判断先送り

[ 2020年3月28日 05:30 ]

延期が決まった阿部(右)と丸山の直接対決
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 全日本柔道連盟は27日、東京五輪代表最終選考会を兼ねる全日本選抜体重別選手権(4月4、5日、福岡国際センター)の延期を発表した。時期や会場は未定。感染状況を考慮しながら検討する。

 当初は無観客で開催予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を考慮。都内の講道館で取材に応じた中里壮也専務理事は「対策委員会で電話連絡を取って協議した。仕方がない」と説明した。

 同選手権は男女全14階級で唯一決まっていない男子66キロ級の代表を争う丸山城志郎(ミキハウス)、阿部一二三(日体大)の直接対決に注目が集まっていた。他の大会日程との兼ね合い、出場選手の減量を考慮し、新たな大会日程は「遅くとも2カ月前に発表する。6月以降で8、9月までの開催が現実的」と説明。一方で引き続き五輪代表選考会を兼ねるかについて「(4月中旬の)常務理事会、理事会で決定する」と判断を先送りした。

 最大の“被害者”は極限まで仕上げながら肩透かしを食らった丸山と阿部だ。延期はやむなしとはいえ、いまだ最終的な選考方法が決まらぬ中での仕切り直しとなる。それでも丸山は「改めて決められた選考会で100%の自分で臨めるように、これからも日々やるべき稽古、トレーニングに取り組んでいきます」、阿部も「もっと強くなるための準備をする時間が増えました」と所属先などを通じて気丈にコメント。両者とも来るべき決戦へ気持ちを新たにした。

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2020年3月28日のニュース