新型コロナ感染拡大　東京五輪へ高まる懸念

　開幕まで150日を切っている東京五輪開催への懸念も高まりそうだ。開催可否の判断期限について国際オリンピック委員会（IOC）最古参のディック・パウンド委員は「5月下旬」との見方を示している。しかし感染症に詳しい山野美容芸術短大の中原英臣客員教授は「それまでに日本で終息しても十分ではない」と指摘。感染拡大の時期は国や地域でずれており「5～6月に全世界で終息している必要がある。開催は困難だろう」と話した。

　また、早稲田大スポーツ科学学術院の原田宗彦教授は「3兆円もの資金を投じ中止はない。考えられるのは無観客。柔道、レスリングのような選手同士が接触する競技を中止し規模を縮小する可能性もある」と予測した。