セーリングレーザーラジアル級・土居、3大会連続五輪決定!「一安心」も表情渋く…

[ 2020年2月29日 05:30 ]

セーリング レーザーラジアル級世界選手権最終日 ( 2020年2月28日    オーストラリア・メルボルン )

女子レーザーラジアル級決勝シリーズに出場した土居愛実は日本勢トップの8位
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 五輪種目の女子は土居愛実(26=アビーム)が10レースの総合順位で日本勢トップの8位となり、東京五輪代表に決まった。日本セーリング連盟が定める選考会の総合得点でトップが確定したためで、3大会連続の五輪切符。この日は1レースのみ実施され、15位だった。冨部柚三子(福井県スポーツ協会)は総合43位だった。

 18歳から五輪の海で戦ってきたレーザーラジアル級の第一人者らしく、厳しい言葉が並んだ。これまでの選考大会で五輪代表の座をほぼ確実にしていた土居は「(五輪に)出られるのは一安心だが、目標は東京での金メダル。もう少しレースをして上の順位にいきたかった」と渋い表情。本番での頂点を見据え、表彰台を目標としていただけに悔しさが残ったが、五輪への第一歩は刻んだ。

 前日までの9レースを終えて9位。最終レースは苦手のスタートで苦しんだ。風向きの変化に対応しきれずに順位を落とし「風がトリッキーだったというのもあるが、まとめられなかったのは悔しい」と猛省。一方で昨年まで苦戦していた陸からの風は攻略し、「風が見られるようになってきた」と安定感に手応えを得た。

 男子470級で16年リオデジャネイロ五輪代表の兄・一斗(アビーム)の背中を追い、小学2年生でヨットに乗った。31位だった12年ロンドンは出場するだけで満足したがメダルを目指したリオでは上位10艇による最終レースに残れず「悔しいを通り越した」と振り返る。雪辱を誓い、17年の世界選手権で銅メダルを獲得するなど成長を続けてきた。

 競争が激しい470級で代表入りを逃した兄の思いも背負って、今夏の戦いに挑む。五輪切符とともに収穫と課題を手にし、「(五輪)直前までうまくなってやる」と決意。夏までスパートをかけ、江の島の海で最高の走りを見せる。

 ▽レーザーラジアル級 五輪では08年北京大会から女子1人乗り種目として採用された。レーザー級と同じ艇体を使うがマストが短く、帆の面積も小さいのが特徴。選手の適正体重は68キロ前後。船の重さに対してセールが小さいため失速しやすく、バランス感覚と繊細なハンドリングが求められる。

 ▽セーリング代表選考 全10種目で開催国枠を持ち、8種目で代表が決定。RSX級の最終選考会となる世界選手権は現在オーストラリアのソレントで開催されており、東京五輪代表が決まっていない女子は12レースを終えて須長由季(ミキハウス)が日本勢最上位の22位につけている。男子フィン級は5月の世界選手権(イタリア・パルマ)が最終選考大会となる。

 ◆土居 愛実(どい・まなみ=セーリング女子レーザーラジアル級)1993年(平5)8月29日生まれ、神奈川県出身の26歳。五輪は12年のロンドンが31位、16年のリオデジャネイロは20位。その後は17年の世界選手権で銅メダル、18年のアジア大会で金メダルを獲得した。兄の一斗も470級でリオ五輪に出場。神奈川・山手学院高―慶大。アビーム所属。1メートル66、65キロ。

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