“寝技師”浜田尚里 得意の技で東京五輪金メダルへ大前進

[ 2020年2月24日 09:55 ]

柔道グランドスラム(GS)デュッセルドルフ大会最終日 ( 2020年2月23日    ドイツ・デュッセルドルフ )

女子78キロ級決勝 ブラジル選手(手前)を破り優勝した浜田尚里
Photo By 共同

 女子78キロ級の浜田尚里(29=自衛隊)は得意の寝技を駆使して5試合を勝ち抜き優勝。初の五輪代表を確実にして「いい内容ではないが、優勝できて良かった。(東京五輪は)優勝することが目標」と語って微笑んだ。

 3回戦は鮮やかな内股で一本を奪ったが、その他4試合は寝技で勝負を決めた。特に五輪2大会連続銅メダルのアギアル(ブラジル)との決勝は、寝技に持ち込み2度も解かれるも、三たび抑え込んで一本。「だいたいは1回か2回で抑えられる。(アギアルは)寝技の強い選手なので」と謙そんも、別次元の寝技師ぶりを披露した。

 昨年の世界選手権決勝では不十分な組み手から投げを仕掛け、逆にあっさりと畳に叩き付けられた。立ち技での拙速さは課題だったが、この日は悪癖も封じ込んで寝技の最強ぶりを披露。27日の強化委員会で「(五輪代表に)決まったらうれしい」と控えめながらも、東京五輪の表彰台の頂点をはっきりと視界に捉える勝ちっぷりだった。

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