須山 Vで五輪へ大きく前進 全6本70点超!坂井に初勝利「ホッとしました」

[ 2020年2月9日 05:30 ]

飛び込み 国際大会 派遣選手選考会第4日 ( 2020年2月8日    東京辰巳国際水泳場 )

男子3メートル飛込決勝、2本目に臨む須山(撮影・会津 智海)
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 東京五輪最終予選を兼ねるW杯東京大会(4月21~26日、東京アクアティクスセンター)の出場権を懸けて行われ、男子板飛び込み決勝で須山晴貴(21=島根大)が462・30で優勝した。昨夏の世界選手権5位相当の高得点で五輪出場に大きく前進した。女子高飛び込み決勝は板橋美波(20=JSS宝塚)が286・90の3位に終わり、個人種目での2大会連続五輪出場は絶望的となった。

 ついに殻を破った。勝負どころで失敗を繰り返してきた須山が、全6本の試技で70点以上をそろえ、昨夏の世界選手権代表の坂井に初勝利。既に五輪出場が内定している寺内は出場を見送っているが「寺内さんと丞さん(坂井)を超えないといけないと思ってずっとやってきた。ホッとしました」と笑顔を見せた。

 昨年4月の日本室内選手権ではトップで迎えた最終6本目を失敗し、世界選手権代表を逃した。今大会も準決勝の2本目に踏み切りでバランスを崩し落下して0点。国内屈指の高難度ジャンプを並べるためミスが多いのが弱点だが、この日は「これは練習」と言い聞かせたことが奏功した。昨年9月から島根大を休学。「目に見える覚悟が必要だった」と競技に集中できる環境を整え、韓国やオーストラリアで合宿を張った。462・30は昨夏の世界選手権5位相当の好記録。W杯でもミスさえなければ五輪出場が確実となる18位以内の可能性は高い。「ここがスタート。東京五輪の景色を見てみたい」と意気込んだ。

 ◆須山 晴貴(すやま・はるき)1998年(平10)3月9日生まれ、松江市出身の21歳。2歳上の姉の影響で松江市立大庭小2年時から松江ダイビングクラブで競技を始める。湖東中―松徳学院高を経て、島根大に進学。趣味はマンガ、アニメ。1メートル75、75キロ。

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