桃田、3・11復帰目指す!協会指針に「分かりました」15日帰国、担当医師「1カ月で練習戻れる」

[ 2020年1月15日 05:30 ]

桃田賢斗
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 バドミントン男子シングルス世界ランキング1位の桃田賢斗(25=NTT東日本)らを乗せたワゴン車が、マレーシア・クアラルンプール近郊で大型トラックと衝突した事故を受け14日、日本バドミントン協会の銭谷欽治専務理事(66)が都内で取材に応じた。顔面3カ所の裂傷、全身打撲の最終診断を受けた桃田は15日に帰国する。国内で再検査し、連覇が懸かる全英オープン(3月11日開幕、バーミンガム)で公式戦復帰を目指す。

 日本が誇るエースの復帰プランが明らかになった。銭谷専務理事によると、桃田は2月11日から始まるアジア団体戦(フィリピン)を欠場する方向。ケガの状態を慎重に見極めながら、格付けの高い全英オープンでの復活を目指す。日本代表の朴柱奉(パクジュボン)ヘッドコーチと話し合った同専務理事は「約2カ月弱あるので、そこをターゲットに」と明言。東京五輪金メダル候補の道筋が決まった。

 最悪の事態は免れた。現地の病院の最終診断は顎、眉間、唇の顔面3カ所の裂傷と全身打撲で現地で報道された鼻骨の骨折はないが、銭谷専務理事が「命に別条がなかったことは奇跡だと思っている」と涙ぐんだほどの事故。顔は試合後のボクサーのように腫れ上がっているというが、自由歩行できる。同専務理事が気遣うLINEには桃田から「分かりました。ありがとうございます」と返信が来た。治療を担当する医師も「1カ月ほどで練習に戻れる」と所感を述べ、15日の帰国が許可された。

 今後は日本協会のコーチ陣、NTT東日本が連携し、早期復帰へ最善を尽くす。現地では縫合手術やCTスキャンでの検査を行ったが、帰国後に全身をMRI(磁気共鳴画像装置)で精密検査する予定。交通事故での全身打撲は後から痛みが出る場合もあり、休養を優先して復帰計画の詳細を詰める。桃田は運転手の後ろの席に座っており「目の前でドライバーが亡くなっている。その辺もサポートする」と同専務理事。メンタルケアも慎重に行っていく。

 くしくも、復帰戦に定めた全英オープンの開幕は11年に東日本大震災の起きた3月11日。震災時はインドネシア遠征中だったが、福島・富岡高在学中だった16歳は活動拠点の移転を余儀なくされた。これも運命の巡り合わせ。多くの思いを背負うトップランカーは、特別な日にコートに帰ってくる。 

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