サニブラウン 東京五輪100&200のW出場不可?リレー金のため陸連が制限へ

[ 2019年12月16日 14:14 ]

帰国したサニブラウン・ハキーム(中央)=撮影・郡司 修
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 陸上男子短距離のエースが個人2種目へのW出場が認められない!?日本陸連は16日、都内で理事会を開いた。既に決まっていた20年東京五輪の代表選考の補足などを強化委員会の麻場一徳委員長が説明したが、この日の資料では「100または200メートルの代表選手については、400メートルリレーへの出走が想定されることから、競技日程による身体的負担を考慮し、個人種目の代表選手としての選考は、原則として1種目のみとする」という文章が付け加えられた。

 麻場委員長は「デリケートな問題でもあるので、アスリート委員会などとも議論を尽くして最終決定したい」とまだ確定ではないとしたが、強化委員会サイドの強い意向として示した。

 100メートルで日本記録を持ち、プロ転向したサニブラウン・ハキーム(20)は17、19年の日本選手権で2冠を達成。前日(15日)、米国から帰国した際には20年東京五輪の個人種目について、「一応、100と200の2種目で考えている」とW出場に意欲を見せていた。だが、陸連の基準が適用されると、仮に2種目で代表入りしてもどちらか1種目に絞る必要が出てくる。

 麻場委員長は「(男子の)400メートルリレーで金を狙うにあたって、個人種目は1種目にしてリレーに大きな力をかけていただきたい」と説明。サニブラウンは17年世界選手権に100&200メートルに出場した後に左大腿部を痛め、リレーに出場できず、今年の世界選手権は100メートルのみの出場でリレーの銅メダルに貢献したこと、東京五輪の日程が今年の世界選手権よりもタイトなことも理由に挙げた。

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2019年12月16日のニュース