データで見る八村の第24戦 大忙しの12月 出場時間のアップ率は新人2位

[ 2019年12月15日 13:43 ]

デビューから24戦連続で先発したウィザーズの八村(AP)
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 ウィザーズの八村塁(21)は渡辺雄太(25)と初めて同時オンコートとなった14日のグリズリーズ戦で29分間出場。実は37分出場していれば今季の1試合平均プレータイムがちょうど30分になるところだったが(14日時点で29・7分)、点差が開いたためにスコット・ブルックス監督(54)は無理をさせなかった。

 といっても八村の12月の月間平均出場時間は新人最多の36・9分(フル出場は48分)。故障者が続出しているために前月比で48・8%の大幅な増加となった。これを超えるのはドラフト全体20番目指名ながら、ディフェンス力を買われて出番が増えている76ersのマティス・サイブル(22)の92・5%(11月の12・3分から12月は25・6分)の一例があるのみ。ウィザーズの背番号8にとって“師走”は日本のサラリーマン同様?本当に忙しい時期となった。

 10月下旬の開幕以来、新人の中でもっともプレータイムが多いのは全体3番目にニックスに指名されたR・J・バレット(19)で、25試合に出場して1試合平均は32・2分。これに続くのはドラフト外入団ながらヒートの先発ポイントガードとして活躍しているケンドリック・ナン(24)の31・0分で、30分を超えているのはこの2人だけとなっている。ナンも八村同様に11月より12月のプレータイムの方が増えた選手だが、それでもアップ率は22・5%。この日対戦したグリズリーズに全体2番目に指名されたジャー・モラント(20)は腰痛を抱えるため6試合欠場し、さらに八村とゴンザガ大の同期で21番目に指名されたブランドン・クラーク(23)も股関節や脇腹を痛めたという理由でモラント同様に6試合ほど休ませてもらっているが、9番目指名の八村はデビューからずっと先発を続け、しかも労働量がどんどん増えている。

 チームの現時点での得点源、ブラドリー・ビール(26)は2012年のドラフトで全体3番目に指名された選手だが、デビュー年の12月における平均出場時間は32・6分。八村のグリズリーズ戦の前までの12月の平均出場時間は38・2分だったが、これは2010年の全体トップ指名選手ながら現在故障で戦列を離れているジョン・ウォール(29)のデビュー年の12月(38・1分)をも超えていたのである。

 1984年に衝撃的なデビューを果たしたマイケル・ジョーダン(元ブルズ)でさえ、12月は38・3分。マジック・ジョンソン(元レイカーズ)が36・3分、ラリー・バード(元セルティクス)が36・0分だったことを考えると、デビュー3カ月目ながらそのプレータイムの長さは「未来の看板スター」に匹敵するようなものになってきた。

 八村同様に開幕から先発を続けてきた12番目指名のP・J・ワシントン(21=ホーネッツ)は指を痛めたために今後数試合を欠場する見込み。すると、ここまで全試合に先発しているルーキーは八村、ナン、そしてキャバリアーズの先発ガードで5番目指名だったダリアス・ガーランド(19)の3人だけになる。

 2016年シーズン、現在ヒートに所属しているジミー・バトラー(30=当時ブルズ)はリーグで「最も長い距離を走った」選手だった。1試合の平均出場時間は37分で、計測された走行距離は4・41キロ。万能フォワードゆえの仕事量と走行距離だったが、出場時間が12月になってほぼ同じの八村も“師走”と呼ばれる月にふさわしい距離をせっせと走っているのだろう。

 さて日本では「働き方改革」が叫ばれるようになったが、八村には新人らしからぬ長い長い出場時間が大きなケガにつながらないことを祈るばかり。NBAで迎える最初のクリスマスに、サンタクロースが彼の靴下の中に“健康”という名のプレゼントを入れてくれることを切望している。(高柳 昌弥)

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