クラロワ世界一決定戦 日本代表FAVゲーミングは無念の初戦敗退

[ 2019年12月10日 09:30 ]

2v2を戦った(右奥、左から)きたっしゃんとけんつめし
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 モバイルゲーム「クラッシュ・ロワイヤル」(クラロワ)のeスポーツ「2019クラロワリーグ世界一決定戦」が7日、米ロサンゼルスのシュライン・オーディトリアム&エキスポホールで行われた。アジア、欧米、中国の3リーグから6カ国が出場し、日本代表のFAVゲーミング(アジア1位)は初戦の準決勝でW.EDGM(中国2位)に0―2のストレート負けを喫した。オランダ勢のチームリキッド(欧米2位)が初優勝し、賞金15万ドル(約1630万円)を獲得した。

 FAVゲーミングが高く厚い世界のカベに跳ね返された。3日にあった決勝トーナメントのシード順を決める総当たり戦は全体1位。勢いを得て本戦に臨んだが、実力下位という下馬評を覆すことはできなかった。主将のけんつめしは「今までのすべての取り組みの結果として受け止めます。世界の戦いに対する取り組みとして足りませんでした」と言葉を絞り出した。

 第1セットの2v2はけんつめし&きたっしゃんが出陣。レギュラーシーズンの勝率9割を誇る黄金コンビだったが、連係ミスで相手の巨大スケルトンにノーマークで被弾する凡ミスを犯すなどして黒星を喫した。後がなくなった第2セットは1v1のエースJACK(ジャック)が登場。第1ゲームからいきなり世界にとどろく代名詞の高回転ホグライダーデッキを繰り出したが、相手はメガナイト+ゴブリンの檻(おり)+ラムライダーという強固な三重防御で応戦。攻城ペッカデッキに変えた第2ゲームも同じデッキにはばまれて、最後は両手で顔を覆う完敗を喫した。

 チーム全員が、今大会で米国に初渡航。試合後、監督のおこめちんは「選手に過度の緊張感があるなと感じた」と明かした。今季からリーグに参戦したジャックは「観客に楽しんでもらえるようなオシャレなプレーをしようとしてしまいました。(勝利だけに徹する)プレー自体に集中しきれませんでした」と苦い表情で振り返った。けんつめし以外は国際大会の経験が少ないメンバーだったこともあり、“いつも通り”の戦いをするために必要な平常心を、知らぬ間に奪われていた。

 敗戦直後、選手4人はすべて来季の現役続行を明言した。「(勝率では)ある程度勝ったけど、大事な場面で勝てませんでした。そこで勝ちきれるメンタルをつけたいです」(ジャック)。ロサンゼルスの悲劇に膝は屈さない。最後の最後に燃やした不屈の闘志こそ、FAVゲーミングだった。(ロサンゼルス・内匠 俊頌)

 ▼きたっしゃん (第1ゲームの)初戦を取って流れに乗っていけるかと思ったけど、失速してしまいました。

 ▼だに 悔しいし、不完全燃焼です。

 ≪チームリキッド下克上V≫チームリキッドはシード順決定の総当たり戦4位から“下克上”の優勝を果たした。準決勝では同じ欧米リーグの優勝候補だったSKゲーミングと激突。最終セットでは延長戦時間切れまでもつれ込み、タワーのHPでわずか1上回るミラクル勝利を収めた。W.EDGMとの決勝も勢いに乗って勝利。チーム最少単位の3人体制で世界一に登りつめて、エース格のサージカルゴブリンは「凄く良い試合ができた」と満足感を漂わせていた。

 ≪来季も実施へ≫クラロワリーグは3年目となる来季も実施に向けて動いていることがこの日、複数の関係者の話で分かった。今季は世界3地域のリーグ・計12チームで構成されていたが、拡大や再編成が期待される。開発企業であるスーパーセルのeスポーツ担当・殿村博氏は今季を振り返り「ゲームの内容も常に(アップデートやバランス調整で)変化しているので、それをどう反映させていくかが課題です」と話した。

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