男子も逆転賞金王あるぞ!!未来夢、2位発進“奇跡へ”雨風切り裂く67

[ 2019年11月29日 05:30 ]

男子ゴルフツアー  カシオ・ワールドオープン第1日 ( 2019年11月28日    高知県 Kochi黒潮CC=7335ヤード、パー72 )

8番、豪快にティーショットを放つ堀川(撮影・井垣 忠夫)
Photo By スポニチ

 激しい風雨の中、賞金ランク6位の堀川未来夢(26=Wave Energy)が5バーディー、ボギーなしの67で回り、奇跡の逆転賞金王へ夢をつなぐ首位に1打差の5アンダー、2位スタートを切った。賞金ランク首位の今平周吾(27=フリー)は2オーバー、84位と大きく出遅れ。66で回ったツアー通算12勝のベテラン宮本勝昌(47=ハートンホテル)が6アンダーで単独首位に立った。

 南国土佐とは思えない冷たい風と雨の下で、好スタートを切ったのはツアー1勝の“伏兵”堀川だった。「雨で縦の距離感が難しかったですけど水滴のフライヤーや飛距離のロスも警戒しながらいきました」

 同組の石川との体重差は14キロで一回り以上大きい堀川だが、今季のドライビングディスタンスは石川305・9ヤード(4位)に対して堀川278・79ヤード(80位)。この日も石川に40ヤード近く置いていかれながら3番では180ヤードの第2打を6Iで30センチにつけるなど、飛距離を好調なショットで補い、コツコツとバーディーを重ねた。

 逆転賞金王には2週連続での優勝が絶対条件。状況は厳しいが「今日のようなゴルフができればチャンスはある」と臆面もなく奇跡を口にする。今季記録した9個のイーグルのうち5個はチップイン。意外な快打を何度も生み出してきた男だけに、奇跡のにおいはする。

 ツアー初優勝は6月のメジャー、日本ツアー選手権。その後、全米、全英オープンと立て続けに初の海外メジャーに参戦。渋野ほどではないが、ゴルフ人生は激変した。飛躍の年を締めくくる快挙を目指して戦う。

 ▼1位宮本勝昌 苦手コースなんで、非常に満足。パッティングが入ってくれたからかな。(今大会での自己ベストに並ぶ66の好スコアで今季3度目の首位発進) 

続きを表示

2019年11月29日のニュース