森ひかる、ノーミスキラリ トランポリン界の輝くエース20歳 10分寝坊のミス何の!!

[ 2019年11月29日 05:30 ]

トランポリン 世界選手権第1日 ( 2019年11月28日    東京・有朋体操競技場 )

2回目の演技を終え、スタンドの声援に応える森(撮影・吉田 剛) 
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 20年東京五輪のテスト大会を兼ねて男女個人の予選で開幕し、女子は森ひかる(20=金沢学院大ク)が105・065点をマークし、全体3位で上位24人による準決勝(30日)に駒を進めた。土井畑知里(25=三菱電機)、佐竹玲奈(24=アポロメディカル)も予選を通過。男子は堺亮介(22=星稜ク)ら3人が準決勝に進出したが、エースの岸大貴(25=ポピンズ)が予選落ちを喫した。

 順当に予選を通過したように見えても、内心はドキドキだった。森は「緊張した。足がフワフワして。“落ち着け、落ち着け”と思いながらやっていた。絶対に失敗できないので」。20年東京五輪会場のこけら落としの今大会は、五輪切符が懸かる大一番。アラームをセットし忘れて10分寝坊するという“ミス”はあったが、第1、第2自由演技ともにノーミスでまとめ、日本勢トップのスコアをマークした。

 昨年の世界選手権では非五輪種目のシンクロナイズドで日本女子初の金メダル。今季も好調で個人のW杯ランクで3位につけている。24人で争う30日の準決勝を突破し、8人による決勝(12月1日)で日本勢最上位になれば、五輪切符を獲得。W杯ランク6位の宇山が予選落ちしたため、大きなチャンスが到来している。「一つ一つの技を意識していいかな」。緊張がほぐれた日本女子のエースは、ここからギアを上げていく。

 ▼トランポリン20年東京五輪への道 個人のみの実施で出場枠は男女各16。世界選手権で決勝進出の8人で各国・地域最大1の出場枠を獲得し、日本協会の選考基準では決勝の日本勢最上位が五輪代表となる。残りは19~20年W杯シリーズや大陸選手権などで決定する。

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