茜、17歳新星にヒヤリ “2世”郡司と初対決で逆転勝ち

[ 2019年11月29日 05:30 ]

バドミントン 全日本総合選手権第3日 ( 2019年11月28日    東京・駒沢体育館 )

競技を行う山口
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 各種目の2回戦が行われ、女子シングルスで3連覇を狙う世界ランキング4位の山口茜(22=再春館製薬所)が、世界ジュニア女王の郡司莉子(17=熊本・八代白百合学園高)に2―1で逆転勝ち。苦しみながらも初対戦の相手を攻略し準々決勝に駒を進めた。女子ダブルスでは16年リオ五輪金メダルの高橋礼華(29)、松友美佐紀(27)組(日本ユニシス)らも順当に8強入りした。

 かつての天才少女と、次代の天才少女の壮絶なラリー。山口と郡司の対決は、観衆の注目を集める熱戦だった。緩急を巧みに使い、意表を突く体勢からスマッシュ。郡司にお株を奪われた山口は「相手のリズムにしてしまった」と第1ゲームを失う。しかし、第2ゲームからラリーのスピードを上げ、ギアチェンジ。最後は地力の違いを見せつけた。

 “山口2世”とも呼ばれる新星との初対決。10月の世界ジュニアで山口以来の頂点に立った郡司は、プレースタイルだけでなく風貌もそっくりで、同じ熊本で汗を流す。山口は自身に憧れるホープを叩き、「お手本の存在であり続けられるように頑張りたい」と自覚を込めた。3連覇を目指す理由が、また一つ増えた。

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2019年11月29日のニュース