パラ陸上 佐藤友祈「新国立で世界記録を」

[ 2019年11月28日 13:16 ]

東京パラ大会への意気込みを語った佐藤
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 パラ陸上の世界選手権(15日閉幕・ドバイ)男子車いすT52の400メートル、1500メートルで大会連続2冠を達成し、東京パラ大会代表に決まった佐藤友祈(30=WORLD―AC)が都内で行われたイベントに出席し「新国立で応援してくれる皆さんの前で世界記録を更新したい」とあらためて意気込みを語った。

 両種目の世界記録を持っている佐藤は大会を振り返り「無事に内定が取れてほっとしている」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。最大のライバル、レイモンド・マーティン(米国)との直接対決で勝利を目指して臨んだが、マーティンが出場したのは100メートルと400メートルのみ。400メートルではプレッシャーを感じていたというが「何としても勝って日本チームに弾みを付けたかった」と見事金メダルを獲得した。

 佐藤は10年に脊髄炎を発症して車いす生活となった。16年にロンドンパラ大会をTVで観戦したことで本格的に競技の道へ進んだという。わずか4年後のリオ大会では代表として出場したが、2種目とも銀メダルに終わった。「400、1500メートルの世界記録を持っているがパラのタイトルは持っていない。2種目で世界記録を更新して金メダル獲得が夢。そのためだけに日々飢えて練習している」と野望を語った。

 今年2月に新調したレーサーで世界選手権を制したが、世界王者は「冬季は国内で走り込んで、体とレーサーをしっかり順応させたい」と大舞台に向けて抜かりはない。

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2019年11月28日のニュース