渋野日向子 大逆転戴冠へ“無欲”で挑む最終決戦、女王意識は「100の中の10ぐらい」

[ 2019年11月28日 05:30 ]

28日開幕 ツアー選手権リコー杯 ( 宮崎CC=6535ヤード、パー72 )

<LPGAツアー選手権リコー杯プロアマ>笑顔でラウンドする渋野日向子(撮影・沢田 明徳)
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 大逆転戴冠の期待が高まる中でも、渋野日向子(21=RSK山陽放送)はいつもの渋野だった。賞金女王の意識を問われると「100の中の10ぐらい。残りの90は、とりあえず無事に完走できたらと思います」と周囲を笑わせた。

 先週の優勝は「無欲」で勝ち取ったという。単独2位以上と、条件は厳しいこともあり「狙って勝つのが強い選手だけど、私は特に考えないようにしたいなと思います」と冷静な姿勢は崩さない。

 憧れの存在でもある鈴木とは、今季初戦となった3月のヨコハマタイヤPRGRレディース最終日に一緒に回った。68で逆転優勝した鈴木とは対照的に渋野は73と伸ばせず6位。「全く技術とか全然レベルが違う」存在だったが「3月よりは1ミリは近づけたかな。気持ちの面で」と話す。先週、鈴木との最終日の競り合いを制したのも「無欲の中でも気持ちで頑張ったから」という。

 海外メジャーなど5勝を挙げたルーキーイヤーも残り4日間となった。「5回勝って、だんだんと次の試合への気持ちの向け方が分かってきた」。芝目の強い高麗芝や傾斜のきついグリーンは初出場の21歳には難関だが「しっかり笑顔で終われるようにしたい」と決意をのぞかせた。

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