遼、奇跡の逆転賞金王へ 連続優勝が最低条件も「割と平均的な気持ちでいます」

[ 2019年11月27日 05:30 ]

10番でドライバーショットを放つ石川遼
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 男子ゴルフのカシオ・ワールド・オープン(優勝賞金4000万円)は28日から4日間、高知県芸西村のKochi黒潮CC(7335ヤード、パー72)で行われる。賞金ランク5位・石川遼(28=CASIO)は26日にコース入り。14歳のアマチュア・清水蔵之介(東京・八坂中2年)らとイン9ホールを視察。賞金ランク首位・今平周吾(27)とは約6900万円差。奇跡の逆転賞金王へ自身今季2度目の連勝を目指すことになる。

 既に来季を見据えて開発中の新ボール3種類を試し打ちしながらのラウンド。逆転賞金王へ残り2試合。連続優勝が最低条件という厳しい状況だが、石川に悲壮感はない。

 「優勝したいというのはありますけど割と平均的な気持ちでいます。目の前にやるべきことがありますから」

 前週ダンロップ・フェニックスで不安定だった1Wショットを修正。ほかのクラブと切り返しのタイミングを合わせるため大会2日目に1Wのバランスを2ポイント軽くした。その結果、3日目は10ラウンドぶりにボギーなし。67の好スコアを記録した。雷雨のため2ホール目のグリーン上で競技中止となった最終日も出だしの10番はバーディー。好感触のまま高知入りした。

 今夏、日本プロ、セガサミーカップを連勝。賞金王レースの首位を走り、強く復活を印象づけたが、11月に入って2週連続で予選落ちするなど低迷、賞金ランクも5位に急降下した。今秋ZOZOチャンピオンシップなど米ツアー2試合に出場して“世界”を痛感。シーズン佳境のこの時期にあえてゴルフの再構築を始めたからだ。「高い目線でゴルフを。自分でもそう信じてます。まだ、あと一日ありますから」。自ら選んだ険しい道の先にわずかな可能性を見ながら残り2戦を戦う。

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2019年11月27日のニュース