栄和人氏 至学館大監督復帰でコメント「ゼロからの出発だと思い頑張ります」

[ 2019年11月21日 05:30 ]

16年、リオ五輪で金メダルの至学館大(当時)・川井梨紗子に肩車される栄氏
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 レスリング女子の強豪、至学館大は20日、パワハラ問題などで昨年6月にレスリング部監督を解任した栄和人氏(59)を復帰させる方針を明らかにした。契約内容、期間については今後協議するとし、12月19日開幕の全日本選手権(東京・駒沢体育館)から監督として指揮を執る見通し。

 【栄氏コメント全文】
 一度は、全てを失ったという思いで絶望していました。自らの愚かさが招いたこととはいえ、私にとって有望な選手たちを指導することが、そして至学館の道場に通うことがどれほどの生きがいであったか、強く思い知らされました。ただただ後悔と反省の日々が続き、もはや人生は終わったと感じました。

 しかし、そのような状況でも一部の選手たちが強く要望し、私を頼ってくれたことから、去年の12月より外部コーチとして少しずつ練習をみることが許されるようになり、そのことから心身共に元気を取り戻してくることができました。時には厳しい批判を口にしながらも私の指導を必要としてくれた選手たち、そして厳しい叱責(しっせき)も含めて、この間親身に指導、助言をいただいた谷岡学長をはじめとする至学館関係者の皆さんには感謝でいっぱいです。

 再び監督になれるとは夢にも思っていませんでした。そして、このチャンスを頂いたことに心から感謝すると同時に身が引き締まる思いです。ゼロからの出発だと思い頑張ります。そして、皆さまの期待に応える結果を出せるよう全力を尽くします。これからもご指導賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
                         栄和人

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