宮原、今季自己最高点で2位 完成度手応え「自分の感覚で滑れた」

[ 2019年11月10日 05:30 ]

フィギュアスケート グランプリ(GP)シリーズ第4戦 中国杯最終日 ( 2019年11月9日    重慶 )

フリーで今季自己最高点の142.27点を記録し、2位に入った宮原知子
Photo By 共同

 男女フリーが行われ、女子はショートプログラム(SP)2位の宮原知子(21=関大)が142・27点、合計211・18点で、ともに今季自己最高点で2位に入った。SP6位の本田真凜(18=JAL)は168・09点の7位。アンナ・シェルバコワ(15=ロシア)が226・04点でGPシリーズ2連勝となった。男子の田中刑事(24=倉敷芸術科学大大学院)は合計233・62点で5位に終わった。

 宮原は演技終了後、納得の表情を浮かべた。ずっと演じたかったという今季のフリー「シンドラーのリスト」。ピアノの旋律に合わせ、繊細なスケーティングを披露した。3本のジャンプが回転不足の判定だったが、序盤のルッツ―トーループの連続3回転ジャンプでは加点を引き出した。フリー、合計点とも今季の自己最高点をマークした宮原は「昨日に比べて、自分の感覚で滑れた。やっと自分の滑りを実感しながら演技ができた」とうなずいた。

 “ミス・パーフェクト”の異名を取る21歳はGP初戦で2位となったが、息つく暇はない。来週には自身2戦目の第5戦ロシア杯(モスクワ)が待つ。「中国杯は次の練習だと思ってやっていた。次も自分の演技がしたい」。4回転ジャンプを武器に2連勝でファイナル進出一番乗りを決めたシェルバコワとは対照的に、宮原はプログラムを演じ切る完成度が持ち味。自身の追求する道を貫き、5年連続のファイナルを目指す。

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2019年11月10日のニュース