早大が9季ぶり帝京大戦勝利 殊勲のSH斎藤「あまり覚えていない」 関東大学ラグビー

[ 2019年11月10日 20:15 ]

ラグビー関東大学対抗戦A   早大34―32帝京大 ( 2019年11月10日    秩父宮ラグビー場 )

<早大・帝京大>ノーサイド寸前 劇的な逆転トライを決める早大・斎藤キャプテン(左)(撮影・久冨木 修) 
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 早大が2010年度の対抗戦以来、公式戦では9季ぶりに帝京大を下し、開幕から5戦全勝とした。

 3点差を追い掛ける後半ロスタイム。相手陣でボールを奪われた早大だが、相手のノックオンに助けられてマイボールスクラムに。しっかりとボールをキープして波状攻撃を仕掛けると、最後はゴールライン目前のラックの上を飛び越えたSH斎藤直人主将(4年)が劇的な逆転トライ。ピョンピョンと飛び跳ねてガッツポーズを繰り返した将来の日本代表候補は「あまり覚えていないけど、必死でした。逆転できてうれしかった」と振り返った。

 過去8シーズン、帝京大戦で勝利がなかったことは「気にならなかった」というが、80分間を通じて小さなミスを犯し、一進一退の攻防が続いた。ただそれでも大崩れせず、後半36分のフランカー相良昌彦(1年)のトライで3点差とし、最後まで粘り強く攻め抜いた。斎藤は「ああいう展開で苦しい時、今までは取り急いでいたが、苦しい時こそ一つ一つ積み重ねて、強みである走り勝つことをしようとチームで話していた」。相良南海夫監督も「選手は勝ちきることを信じてプレーした。いいゲームだった」と選手を称えた。

 2試合が行われたこの日の秩父宮ラグビー場は好天にも恵まれ、スタンドは2万人超の観客で膨れ上がった。2日に閉幕したW杯効果の恩恵に熱戦で応えた斎藤も、「多くのお客さんの前で試合をできたことは光栄」と笑顔で喜んだ。

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2019年11月10日のニュース