川内優輝 4度目の世界陸上へ8位入賞が目標「圧倒的な経験値が強み」

[ 2019年10月3日 17:18 ]

<世界陸上第7日>笑顔で会見する川内優輝(撮影・小海途 良幹)
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 陸上の世界選手権男子マラソン代表の川内優輝(31=相生ニッセイ同和損保)ら日本代表選手が3日、ドーハ市内で記者会見した。4度目の代表となる川内は「ほかの選手でフルマラソン98回はいない。圧倒的な経験値が強み」と意気込みを語った。

 17年ロンドン世界選手権で一度は代表引退を決めた男が、プロ選手となって2年ぶりに世界選手権に戻って来た。川内は「ロンドンで3秒差で9位だったので8位入賞が目標です」と経験を武器に8位入賞を目指す。

 最大の敵は深夜レースとドーハの蒸し暑さだが、川内は昼夜逆転生活と“覚悟”でしのぎきる。時差6時間の日本と同じような生活リズムをドーハでも続けていて、ドーハでは毎日午後7、8時ごろに起床して、午前1時から練習。正午ごろに就寝するという。「ホテルのカーテンも厚いので昼夜逆転には適している」と話した。ドーハ入りしてからの川内の練習を見ている日本陸連の坂口泰五輪強化コーチは「彼はここに合わせてきているから調子は良いですよ」と手応えを口にする。

 世界選手権が深夜レースと判明した時点で想像していた暑さとは違ったが「6月に下見をした時点で暑さへの覚悟は決まった。ドーハはどういう状況下分かった上で準備した。」という。「8位以内入賞を達成することが(自分の)満足感だけではなく日本のためにもなる。目標を達成したい」。再び日の丸ジャージに身を包んだ熱い男がしゃく熱のレースに闘志を燃やしている。
 

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2019年10月3日のニュース