男子走り高跳び予選でまさか…世界ランク1位・戸辺、敗退に「分析力が鈍っていた」

[ 2019年10月3日 05:30 ]

陸上世界選手権第5日 ( 2019年10月1日    ドーハ・ハリファ国際競技場 )

<世界陸上第5日>男子走り高跳び予選、2メートル29を失敗する戸辺直人(撮影・小海途 良幹)
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 男子走り高跳びは日本記録保持者の戸辺直人(27=JAL)が2メートル26の全体14位タイで上位12人の決勝進出を逃した。戸辺は2メートル26を3回目に成功したが、2メートル29をクリアできなかった。招待枠で出場した佐藤凌(25=東日印刷)は2メートル22で22位、衛藤昂(28=味の素AGF)は2メートル17で25位タイだった。男子400メートル予選はウォルシュ・ジュリアン(23=富士通)が自己ベストとなる45秒14で2組2位となり、日本人選手では13年モスクワ大会の金丸祐三以来の準決勝進出となった。

 今季世界ランク1位でメダルも期待されていた男子主将の戸辺がまさかの予選敗退に言葉を詰まらせた。「悔しいの一言…」。あまりにも短すぎる世界選手権が終わった。

 ライバルたちが2メートル26をクリアしていく中で、戸辺はぎりぎりの3回目で成功。「3回かかって、ヤバイと思った」。不調を修正できずに2メートル29の3回目を終えるとぼうぜん自失。今年3月に筑波大大学院で博士号を獲得した“空飛ぶドクター”は「(修正する)分析力が鈍っていた」とうなだれた。

 目標には届かなかったが、2月の日本記録更新と世界室内ツアー総合優勝は大きな自信になっている。「選手たちからの見られ方も変わってきた実感がある。それは大きな成長」。来年こそ、自信を結果につなげる。

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